そんな細かいことまで気にしていられないわ……。という世界を追求するのが、ある意味美容の世界かもしれません。アイラインを目尻から何ミリ引くのか。口紅は小さく塗るのか、オーバーリップさせるのか、などなど。でも、体育の先生がジャージをはいて基礎練するのが職業人として正しいように、それは美容業界で働くプロがまっとうしてくれている正義。普段から身だしなみとしてメイクする私たちは24時間超繊細に顔を見つめ続ける暇がなくても大丈夫なんです。専門家の方々の積み上げたお仕事の成果であるコスメを使えば、すぐ今っぽい顔になれるってありがたいですね。今週のお助けコスメはこちらです。

眉毛の気配を消すトレンドがさらに進化。久しぶりに少し眉毛を抜いてみたい気分


もう気分としか言いようがないのですが、個人的に昨年秋ぐらいからふさふさの太眉にマンネリ感を感じるように。眉マスカラやコンシーラーで眉の印象を抑えるトレンドも登場し、なんだか細眉が「アリ」になってきたような、むしろ「細眉」がちょっと気になるような……。そう思っていたのですが、ビューティ界の潮目もそっち方向だなと確信したのは2024SS。現在ジョン・ガリアーノが率いるメゾンマルジェラのランウェイで、大御所メイクアップアーティストのパット・マグラス様が披露された「陶器人形メイク」が、専門家の間でもSNS上でも、話題をかっさらったのです。一般人のメイクとは程遠い超モードの世界の出来事ではあるのですが、意外といつもそれが1〜2年をかけて少しずつ普段のメイクの流行を動かしていくもの。なんだか細眉が急に洒落ているように感じ始めました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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この退廃的というか、往年の銀幕女優を思わせるような細眉。もちろんそのまま真似はできないけれど、この「女性っぽさ」を前面に出すような少し細い眉のエッセンス、多分これから真似しやすくアレンジを加えられてトレンドになっていくんだろうな……。というわけでわかりやすく影響されまして、実は最近ちょっとずつ眉を抜いて細くしておりました。すると、影色が減るからなのでしょうか、不思議と顔色まで明るく見えてきたような。細眉って、くすみの多い大人に優しい眉なのかもしれませんね。

左はmi-molletに異動してきた約2年前。まだコロナ禍でマスクは必須、アイメイクと眉毛がメイクの主役だった頃。右はごく最近です。華やかな色のリップやチークが楽しめるようになったこともあり、少し目元や眉の存在感を抑えたほうがバランスがとりやすく感じています。

とはいえ。40代の我々には青春時代に流行りに流行った細眉の記憶が残っており、「あれはもうダサいのだ」というここ最近の空気もあり。なかなか「いまどきの細眉」の正解がわからないのではないか。そんなとき、とても有効な方法がひとつあります。そう。ズバリ最新のコスメを使うことです。メーカーさんが今っぽく作ってくれていますから。

こちらのエテュセの細〜いリキッドアイブロウ(左)、昨年秋に新発売となったタイミングで横目でチラリと気にしていたのですが、個人的に細眉気分が高まってきた今「あれを使えばいいんだわ!」とひらめき、ドラッグストアに買いに走りました。なんといってもいちばんのポイントは、そのペン先です。(右)は一般的なリキッドアイライナーなのですが、比較するとエテュセの筆先の細さは一目瞭然!
【03アッシュブラウン】はこんな感じ。そもそも筆先が細いので、どう描いたって細く描けるというテクいらず。
無い眉尻を描き足しました。どうですか? このまるで毛が生えているかのような擬態ぶり。いろいろやってみましたが、古臭く感じない細眉のポイントは「眉尻に太さを残す」こと、ここにさえ太さが残っていればあまり浮かないな、とわかりました。そういうわけで、眉尻までしっかり毛が生えているのだ、という演出を施しました。
(上)すっぴん眉毛、(下)眉メイク後。エテュセ アイエディションシリーズには、このアイブロウライナーの色【03 アッシュブラウン】に完全に一致する色の眉マスカラ眉ペンシルがラインナップされていますので、眉色で悩みがちな方はマルッと揃えるのも手です。今回は、普段使っている眉パウダーで隙間を埋め、眉マスカラのみエテュセで揃えました。
描いてみて、左右の眉がちょっと非対称だなと感じたときの微調整にも便利です(眉尻の高さがズレていたので修正しているの図)。今お使いの眉アイテムにプラスワンしても、決して損はないアイテム。よろしければお試しになってみてください。
 


前回記事「超マットが懐かしくて新鮮!春顔チーク。40代でも「ぶりっ子」にならない絶妙発色がプチプラだなんて」はこちら>>

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