『涙の女王』の魅力② これぞ韓ドラの醍醐味。障害だらけの恋に燃える!

韓国作品らしいドラマティックな要素がぎっしり詰まっているのも本作の面白さ。脚本家パク・ジウンの特技だとも言えるかもしれません。

例えば、悪役キャラがとことん悪い(しかもかなり強い)というのも特徴です。

パク・ジウンの他作品『星から来たあなた』『愛の不時着』などでも、悪役として相当な強者が登場しました。本作では、ドラマ『ザ・グローリー』で悪役を演じたパク・ソンフンが、悪〜い男ユン・ウンソンを演じています。強烈な悪役が出てくる韓国ドラマって、絶対に面白くなるんですよね。

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また、脚本家パク・ジウンは、ロミオとジュリエットも顔負けの「禁断の恋」や「障害のある恋」を描くのが大得意。これまでの作品でも、北朝鮮人と韓国人の恋や、人間と宇宙人の恋、人間と人魚姫の恋などを描いてきました。

本作『涙の女王』では、「余命3ヵ月の妻と、夫」という設定。お互いの愛を再確認していく中で、「余命」という最大の壁に立ち向かうこととなります。

冒頭は完全にラブコメっぽいライトな空気感だったはずが、中盤から切ないストーリー展開に見事にギアチェンジ。

序盤では、女王様キャラのヘインが余命3ヵ月だと言われてもピンとこなかったのに、彼女の儚さを感じるシーンが少しずつ増えてきて、胸が締め付けられます。
残された時間が短くなっていくにつれ、観ている私たちも「ヘインって、3ヵ月後に本当にいなくなっちゃうの……?」と実感しはじめ、後半は泣ける場面のオンパレード。

さまざまな障害に立ち向かいながら、絆を取り戻していく二人。いかにも韓ドラっぽいドラマティックさがやっぱり面白くて、中毒的にハマってしまうのです。

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