“ハセヒロ”の魅力を堪能しまくれる1時間
“ハセヒロ”こと長谷川博己さんが演じている明墨は、たとえ犯罪者である証拠が100%揃っていても無罪を勝ち取るアンチな弁護士。そのため、かなりダークな雰囲気を纏っています。2015年放送のドラマ『デート 〜恋とはどんなものかしら〜』(フジテレビ系)で、自らを高等遊民と称する引きこもりオタクを演じていた人と同一人物とは思えない!
ダークなキャラのなかに“萌え”を作る上でマストなのが、可愛らしい一面を見せること。明墨は、そのポイントをおさえまくっています。
まず、犬に優しい。明墨法律事務所で飼われているゴールデンレトリバーのミルくんは、明墨にめちゃくちゃ懐いているんです。なでなでしてあげているときの表情は優しいし、動物は人間の本性を見抜けるっていうし、明墨さんっていい人なのでは……? と思えてくる。
そして、子どもにも優しいのがずるい! 視聴者に「冤罪をかけられて留置所にいる“小国”の娘なのでは……?」と考察されている少女・沙耶ちゃん(近藤華)から、犬の写真が送られてきたとき、明墨さんはふっと微笑みグーサインをしたスタンプを返していました。可愛い、優しい。
仕事中はダークすぎる一面を見せているからこそ、こういうふとしたギャップにときめきが止まりません!
名前に“色”が入っている、謎の多い主要キャスト陣
明墨法律事務所で働くメンバーは、赤峰(北村匠海)、紫ノ宮(堀田真由)、白木(大島優子)、青山(林泰文)と全員に何かしらの色が入っています。“アンチ”ではあるけれど、戦隊モノっぽさを感じさせる役名たち。また、東京地方検察庁の検察官・緑川(木村佳乃)と、容疑者・緋山に色が入っているのも、気になるポイントのひとつです。この二人も、明墨の仲間だということなのか……?
明墨はちょっぴり常軌を逸した弁護士ですが、北村匠海さん演じる若手弁護士・赤峰が、視聴者と同じ視点からツッコミを入れてくれるので、かゆいところに手が届いてありがたい! そして、堀田真由さん演じる紫ノ宮は、正義を貫く弁護士なのか? それとも、彼女もまたアンチなヒロインなのか? と謎を秘めているキャラクター。主要キャスト陣の裏の顔も、暴かれていくことになるのでしょうか。
面白すぎる日曜劇場がスタートしたおかげで、一週間を頑張るパワーがもらえそう! 個人的には、『VIVANT』に並ぶ名作になるのでは? と思っています。まだ放送は始まったばかりなので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
前回記事「朝ドラ『虎に翼』が早くも大傑作の予感!「自分で選んだ地獄なら生きていける」すべての女性の生き方を肯定する脚本がどこまでも美しい」はこちら>>
Comment