身近な人から優先する
ゆかり:その優先順位の決め方、ぜひ教えてください!
樺沢先生:簡単ですよ。身近な人を優先するんです。最優先すべきは家族やパートナー、次が友達、最後が職場の人です。その3つからそれぞれ2~3人ずつ、つまり、全体で5~6人くらいと安定した関係が築ければ十分です。
ゆかり:それだけでいいんですね! 私も頑張れそうだぁ。
樺沢先生:重要なのは、家族やパートナーなど、最も身近な人と安定した関係があり、何でも相談できる友人がいることです。もし職場の人間関係がうまくいっていなくても、身近な人との関係で癒やされていれば、たいしたストレスにはなりませんからね。
ゆかり:悩みを相談できる相手の存在って大事なんですね。
樺沢先生:すぐに解決できる悩みばかりではありませんから、誰かに話すことで「ガス抜き」するのは非常に重要です。身近な人と安定した関係があれば、日常的にガス抜きができるので、人生の幸せ度がある程度保たれるというわけです。
ゆかり:職場の愚痴を友達に話すとスッキリするもんなぁ。おしゃべりには素晴らしい効果があるんですね。
樺沢先生:その通りです。他者との交流になるのでオキシトシンも分泌され、二重にメリットがあります。家族や友人は、話を聞くことであなたを支えてくれている大切な人たち。深刻な悩みを抱え続けると、脳疲労で扁桃体が興奮し、周りの人全てが敵に見えてしまうんです。あなたを気づかい、あなたを支えてくれている人は必ずいます! それを忘れないでください。
ゆかり:追い詰められた人のニュースなんかを見ると、「周りに相談できる人がいなかったのかな」と思うことがありますけど、いても気づけなくなってしまうんだろうな。
樺沢先生:ストレスを溜めすぎると脳疲労や扁桃体の暴走で、自分で自分を追い詰めてしまうことがあるんです。ガス抜きが大事なこと、忘れないでくださいね。
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