2022年に、アラフィフでスーパーボウルのハーフタイムショーに出演するという前代未聞の偉業をやってのけたJ.Loことジェニファー・ロペスが、ここに来てキャリアに翳りが見え始めている、というニュース。
今年2月に10年ぶりにリリースしたアルバム『This Is Me… Now』は、ビルボードチャートで最高記録が38位と、予測を下回る低調な売れ行き。このアルバムはPrime Videoで配信されたミュージカル映画『This Is Me… Now: A Love Story』と、ドキュメンタリー『The Greatest Love Story Never Told』と合わせて発表されたのですが、すべてあまり話題になっていないのですよね。
これは2003年に別れた後、2022年に復縁して結婚したベン・アフレックとの「人生におけるロマンス」を描いており、J.Loが自己資金2000万ドルを注ぎ込んで完成させた、3部構成のマルチメディアプロジェクト。かつてベンと交際していた2002年にリリースしたアルバム『This Is Me… Then』と対をなす、いわば彼女自身が20年かけて出した「愛とは何か」の答えを表現した、超・プライベートな内容なのであります。
さらに今年2月に発表された5年ぶりとなるツアー『This Is Me…Now』のチケットの売れ行きも思わしくなく、3月中旬には7つの日程がキャンセルに。チケット販売サイトを覗くと、その時点でほかの30の日程にもかなりの空席が見られました。
こんなに気合いが入った力作にも関わらずファンからのリアクションが薄いのって、ひとことで言うと、みんな彼女の「ラブラブアピール」にお腹いっぱい、ってことなのかなと。
これは今年2月のスーパーボウルの際に放映されたダンキン・ドーナツのCMで、J.Loとベンが共演したときにも感じたことでした。CMはJ.Loのバックダンサーのオーディションという設定で、そこにベンと彼の親友のマット・デイモン、そして元NFL選手のトム・ブレイディが参加。イケてないダンスを披露したベンは落とされ、トムだけが受かる、という内容でした。これがまあ、正直スベッていた印象なのです。公私混同のバランスって難しいですよね。
みんなJ.Loとベンのことが嫌いなわけではないけれど、20年ぶりの復縁を奇跡のロマンスだと自ら声高にアピールするJ.Loに、「アレックス・ロドリゲスと婚約したときもソウルメイトだって騒いでたよね?」と、ちょっと冷めた気持ちになってしまうのかも。
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