「若さ」がない40代ゆえ、国籍のない国で長期間生活を続けることの難しさ、ハードルの高さを実感
海外生活や海外移住は、お金がないと始まりません。ですが、その一方で、お金では買えないのが「若さ」です。矛盾することを言いますが、私は今、40代という年齢的な問題ゆえの海外移住のハードルを感じています。
どんなハードルかというと、永住権の取得まで考えた時に選択肢が狭まってしまうことです。現地生活ももうすぐ2年。「長くカナダにいたい」という子供のために永住権が欲しいと思い始め、そのハードルに気づきました。
カナダの場合、永住権を取得するのに一般的なのは「エクスプレスエントリー」というポイント制の方法。年齢、学歴、職歴、職業分類、語学力などによりポイントが計算され、ポイントが高い人が永住権を取得できるチャンスをもらいやすくなります(カナダの場合、許可を持っている専門の移民弁護士や移民コンサルタントしか移民のアドバイスをできない法律になっているので、詳しい話は専門家にご確認、ご相談ください)。
こちらは年齢によって、ポイントがどれくらい加算されるか、という表になります。私の場合は、40代という年齢でポイントがほとんど加算されないことが大きな問題のひとつ。例えば20代の場合最大110ポイントが加算されるのに対して、40代になると一気に50ポイント以下になります。さらに、45歳を超えるとなんと0ポイントに(ルールは変わる場合があります)! 「年齢が若いこと」は永住権取得に有利に働くのです。
さらに私は、かなりカナダで学校に通ったこともなく、カナダで働いたこともないので、その項目のポイント加算もありません。
そのため、一般的と言われているエクスプレスエントリーで永住権を取得するのはかなり困難な状況に感じています。
というわけで、私的結論としては「お金」さえあれば、海外にそれなりの期間を住むことはできるので、「お金」はとても大事。でも、永住権の取得までを考えると、“もう少し若いほうがよかったなぁ”というのが本音です。
ただ、「若さ」がない私でも、永住権を取得する方法はゼロではなさそうなので、少ない可能性の中でも希望を見つけるべく悪戦苦闘中! また動きがあればシェアしたいと思います。
構成・文/高橋香奈子
前回記事「【ネイティブが使う英語】「Under the Weather」実は天気の話じゃないって知ってた?」>>
- 1
- 2
Comment