「おしゃれすぎるキッチン」には罠がひそんでいる!?

キッチンといえば、「おしゃれだし、新しい家は対面キッチンで」とリクエストされる人がほとんどです。

しかし、とにかく対面にすればいいわけでもありません。対面キッチンとひとくちにいっても、前面が少し立ち上がって手元が見えないような形式と、完全にフラットな形式があります。おしゃれなのは断然後者です。しかし、そのおしゃれキッチンを選ぶなら「本当にキッチンを常に綺麗に保てるのかどうか」をよく考える必要があります。フラットで手元が見えるということは、置いてあるスポンジや洗剤のパッケージにまでこだわらないといけないのです。生活感あふれるアイテムが置いてあると、悪目立ちして一気にダサく見えてしまいます。

また、対面式だと背面の収納も丸見えですから、黒くなったバナナや買い物してきたスーパーの荷物が買い物袋のまま置かれているといったことがあってはならないわけです。「実家から毎月お米が送られてくる」「野菜の定期便を頼んでいる」などの事情があれば、見えないところにストックをしまえるようなパントリーをつくることも検討しなくてはなりません。

 

おしゃれキッチンを実現するには、その家に合わせた綿密なキッチン収納計画と、日々のこまめなお手入れが欠かせないのです。

「おしゃれすぎるキッチン」には罠がひそんでいる!?安易な理想だけで家をつくってはいけない理由_img2
写真:Shutterstock


冷蔵庫の色を「好み」だけで選ぶのはNG

そこまで説明すると「自信がないからフラットなキッチンはやめておこう」とおっしゃる人もいれば、「これを機会に頑張りたい」と主張する人もいらっしゃいます。本当に人それぞれではありますが、安易にフルフラットの対面キッチンにしてしまうことが危険であることは、頭の片隅に置いておいたほうがいいかもしれません。

ちなみに、おしゃれキッチンを実現するポイントの一つに「冷蔵庫の色」があります。冷蔵庫はそもそも大きくて存在感のある家電だし、しかも使いやすい動線に置かれることから、非常に目につきやすいのです。周囲と調和する色合いを選ぶべきですが、お店にたくさん並んだ冷蔵庫の中から選ぶと、なんとなくで好みの色のものを選んでしまいがちです。

おすすめは、ダントツで「白」です。どんなキッチンでも、白なら悪目立ちせずに馴染んでくれるでしょう。