少し前までタブーとされてきた生理の話題。ここ数年でテレビなどのメディアでも話題になることが増えてきました。今放送中の朝の連続テレビ小説『虎に翼』でも、主人公が生理になると4日寝込む設定が出てきます。

筆者は一時期、「生理の貧困」をテーマに取材していました。生理についての記事を書くと、男性からもさまざまなコメントが付きます。そこでびっくりしたのが、例えば、「処女は生理が来ない」といった生理に関する勘違いがすごく多いこと。SNSで勘違いエピソードを募ると、「青い血が出ると思っていた」「2日目でも安心♪と言う宣伝は、2日間同じナプキンをつけていても大丈夫という意味」など、思わずひっくり返りそうになる勘違いの数々が寄せられました。

「青い血が出る」「処女は生理が来ない」...思わず仰天の「生理の勘違い」。産婦人科医が正しい知識を解説!_img0
 

本当に知らないんだな! と思わされ、ちょっとだけ笑えて来るような勘違いですが、こうした生理への無知って、実生活ではシャレにならない行き違いやトラブルを生む可能性があると思うんです。例えば、大きな地震が起きると問題になるのが、避難所での生理用品。どんな生理用品が必要か、どんなケアが必要か知られていないと、円滑に支援が進みません。

今回は、どんな勘違いがあるのか? そして、正しい知識は? について、産婦人科医の柳田聡先生と改めて一緒に見ていきたいと思います。


教えてくれたのは…

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柳田聡 Satoshi Yanagida
東京慈恵会医科大学附属病院 産婦人科医。婦人科腫瘍・女性医学が専門。根拠と優しさをモットーに、女性のライフステージに合った診療を心がけ、患者一人ひとりと向き合う。

 

▼目次
生理の勘違い①——「青い血」が出る?!

生理の勘違い②——「処女」は生理が来ない?!

生理の勘違い③—— 生理は「1日」で終わる?!

生理の勘違い④——「しんどいのは1日、2日」でしょ?!

生理の勘違い⑤—— 血は「膣を締める」ことで止められる/経血の量や出るタイミングは「訓練次第で調節可」?!