晩餐会はイブニングドレスと大振袖であでやかに
「饗宴の儀」第1日の晩餐会は、芦田淳さんデザインのイブニングドレスの装いです。ロイヤルブルーのロングドレスには、スパンコールやビーズで豪華な刺繍がほどこされ、雅子さまの美しさがよりいっそう際立ちます。
第3日の夜、最終回は各国の駐日大使をお招きしての晩餐会です。日本の伝統衣装である華やかな大振袖でお披露目されました。白地に束ね熨斗(たばねのし)文様の大振袖に青竹色の帯をきりりと締められています。たくさんの熨斗を束ねるところから多くの人とつながって祝福されるように、また、長い熨斗は長寿を願う心も込められているのです。
ご結婚の日から30余年の月日がたち、お出ましの機会が増えられた雅子さま。間もなく天皇陛下とともに英国への公式訪問に出かけられます。慈しみ深いほほえみをたたえ、雅子さまはますます美しく輝かれることでしょう。
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参考文献/『美智子さま 貴賓席の装い』(ネスコ/文藝春秋)、『天皇家の姫君たち 明治から平成・女性皇族の素顔』(文春文庫)、『皇室ファッション大全 素敵な装いルールブック』(宝島社)以上、渡辺みどり著・監修、『新しい時代とともに――天皇皇后両陛下の歩み』(宮内庁侍従職協力、毎日新聞社)、宮内庁ホームページ
高木香織(たかぎ・かおり)
出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』(ともにこう書房)、『美智子さまに学ぶエレガンス』(学研プラス)、『美智子さま あの日あのとき』、『日めくり31日カレンダー 永遠に伝えたい美智子さまのお心』『ローマ法王の言葉』(すべて講談社)、『美智子さま いのちの旅―未来へー』(講談社ビーシー/講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。
キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。
バナー写真/JMPA
構成・文/高木香織
編集/立原由華里
前回記事「【ご結婚から31年】雅子さまが「納采の儀」でお召しになった大振袖、そして華やかで美しい「帯」に隠された秘密とは?」>>
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