「地味色」でモノトーンの服の方が落ち着いて働ける、自分が自分らしくいられる
また、著書の中で「目黒流スタイル」として「色はモノトーンかアースカラーで」「アイテムはノースリーブとロングスカートを中心に」「シルエットはIラインかAライン」と、似合うスタイルを突き詰めて、絞られています。大人の女性がシックに見えるスタイルだと思いますが、目黒さんは、ここにたどり着くまで試行錯誤もあったようです。
「ショップスタッフだった時は本当に色々なものを着ていて、そのうち自然と絞られてきました。以前は毎日違うコーディネートをしなきゃいけないというムードで似合わないものを着ている日は本当に帰りたいと思いました。具体的には、似合ってないなと思う色を着てしまったときや、3色以上入った全身のスタイリングとか、太って見えるシルエットとか、素材同士が合わなかったとか……。色々なお洋服に挑戦してきた中で、いわゆる地味色でモノトーンの服の方が落ち着いて働けるという結論に至りました」
とくにラッキーカラーなどではなく、自分が自分らしくいられる色を選ばれたようです。当時、目黒さんは優秀な販売員として賞も受賞されたとか。
「ショップスタッフの時は社内の賞をいただいたり、ご褒美でヨーロッパの周遊旅行に行かせていただいたこともあります」
ヨーロッパ周遊旅行! それは今までの衣料費の元も取れそうです。こうして話していても落ち着いていて、的確な発言をされていて、きっとお客さんからの信頼も厚かったことでしょう。そして気付いたら目黒さんにおすすめされるがままに購入しそうです。
「もともと人と話すとかが好きなタイプだったので、お客様と話しているうちに、求めているアイテムや理想のイメージはだんだん引き出せるんじゃないかなって思います」
毎日違う服で接客されたというお話がありましたが、目黒さんのようにおしゃれレベルを高めるには、どのくらい服にお金をかければ良いのでしょうか。
「その人の財政状況によりますが、私が20代の時はカードの引き落としが10万円以上になったりすることもあり、そのころは家賃や遊ぶお金もいるし、もう大変、ってなりました。でも若い頃は使った方がよかったとは思っています。やっぱり着ないとわからないですし。今思うとそんなにお金が厳しいようだったらもっと試着をして、ジャッジして計画的に選べば良かったなと思います」
たしかに20代30代の頃は試着が面倒くさいから、パッと見で気に入ったものを買って、あとで実際着て似合わない、となることも多いです。目黒さんも試着の重要性をおっしゃいます。
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