筆者の周囲でも、好意を抱いていた、またはいいな、と思っていた異性から好意を抱かれると嫌悪感を抱く、という本来の意味での蛙化を経験した人がいます。その事例を紹介します。

 

雰囲気のいいレストラン、コース料理を予約され…

好意を向けられると吐き気…「蛙化現象」という言葉に救われてきた筆者が、昨今の「蛙化現象カジュアル化」に思うこと_img0

Aさんは、会社の隣の部署の先輩(10歳ほど年上)を、ずっと素敵だな、と思っていたそうです。まだ本格的に「好き」と自覚しているわけではなく、出会うとテンションが上がる、推しのような感覚だったそう。

あるとき、その先輩から、Aさんの同僚の女性と3人でご飯に行かないかと誘われたそうで、Aさんはとても嬉しかったといいます。食事の場でLINEを交換し、先輩とのメッセージのやり取りが始まると、今後はふたりで仕事帰りに食事に行かないかとの誘いが。Aさんは、居酒屋とか、カジュアルなお店だろうと思ったそうですが、実際に指定されたのはまさかのムーディーなイタリアンレストラン。しかもコース料理。そこで、先輩はAさんを女性として意識する発言を繰り返したそう。そこでAさんが感じたのは、「なんか怖い」という感覚だったそうです。

その後、何度もふたりでの食事に誘われ、断っても待ち伏せされて誘われ、完全に好きな気持ちは冷めて、嫌悪感を抱くようになったそう。

いくら素敵だな、と思う人でも、急に距離を詰められると怖くなったりするもの。「イケメン無罪」なんて言葉がありますが、いくらイケメンでも、好きな人でも、保ってほしい距離感や、されたら不快なことってあるんですよね。