こんにちは。先日2週間ほどパリに行ってきました!

6月のフランスはかなり爽やかな天気で湿気がなく、頬に当たる風が冷たく感じるほど。上着が必要な日もありました。

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今回部屋を借りたのは、知り合いを通じて出会った現地のマダム。事前情報はほぼなく、とりあえず向かってみたわけですが、今後の自分のヒントになるような素敵な出会いとなりました。

借りるお部屋の隣にご自宅を構えるマダムは現役の大学教授。年齢こそ聞かなかったものの、私の両親より少し年下かな? という60代ほどの女性で、自分の愛する学問をお仕事として長くやってきた方。着くとなんと簡単な軽食を用意してくれており、遠い国から来た私はほっと安心してフライトで疲れた身体をベッドに向かわせることができたのでした。知り合いの知り合いとはいえとっても優しいウェルカムな対応にとても安心しました。

数週間、その環境で暮らしてみて、私はたくさんのヒントをもらいました。

顔こそ合わせないものの、朝からどこかへ出掛けていくマダム。

休日には少し離れたところに住む家族に会いにいったり、日本人がいるということを聞きつけた日本好きの親戚が訪ねてきたりなど、親しい人との交流が盛んで、何よりご本人が元気で、エネルギーがある。かといって、一緒にいすぎることもなくさっぱりとして程よい付き合いを保つ彼女は、もしかしたらとてもバランス感覚がいい人だったのかもしれません。

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自宅へお邪魔した際には、仕事に関する書籍がたくさん並んだ棚に、趣味である海に関するグッズがたくさん並んでいました。短い間でしたが一緒に過ごしてみて、私と30歳近く歳の離れたマダムは、これまでの人生でたくさん自分の小さなHAPPYを自分の周りに集めて暮らしてきたんだなぁということがしっかりと伝わってきました。それ自体を言葉では伝えてこないものの、そういう見えないフィーリングってなんとなく滲み出てくるし、こちらも聞かずとも感じ取れるもの。「どんな仕事をしているの?」や「幼いころにどこに住んでいた?」などお互いを知る会話を続けつつ、その人が持っているほっこりとした幸せ感に、会うたびにこちらもお裾分けをいただくような気持ちで異国の地でも居心地よく過ごすことができました。

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海やホエールウォッチングが好き……、ということで浅草橋の商店街で見つけたクジラソックスをお土産に持っていたのですが、開けてみたらイルカでした(笑)。でもそんなことは気にせず、私と会う予定がある時は必ずそれを履いていてくれたのです。

なんというか、広い。そして大きい。それこそ海のような包容力の温かさのマダム。人にそうできるのはどうしてなんだろう?と自分なりに考えてみたのですが、やっぱり第一には自分自身の人生が充実していることも大きいのではないでしょうか。そして、その中身は自分が情熱を傾けられる仕事や趣味を長く続けている、というのが大きいのかなと勝手ながらに予測しました。

学問や趣味など、他者の介入しない自分だけの世界というか純粋に情熱を持てるものが、私より何歳も年上のマダムの元気と優しさの源になっていることはなんとなく間違いないような気がします。これを見習って、日常の雑事や悩み事だけに囚われず、自分のそういう小さな世界を私も大事にしていきたいと思いました。
 

 


本日の一品

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長期フライトと長く歩く旅のお供に今回持っていったのが、昔ながらの青竹踏み。
スーツケースに忍びこませても、薄いので意外と場所を取りません。YouTubeなどで使い方を検索してやってみると、意外にも足裏へのアプローチによって足首が柔らかくなります。

昔ながらの方法ですが、昔から伝わっていただけあるなという効果の実感。
青竹踏み、侮れません。


写真・文/福本敦子
 

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