友情は「日々の努力」がなければ続かない


また、大事なのが関係性のメンテナンス。例えば、相手の誕生日には考え抜いたプレゼントを渡す。日頃の感謝を伝える。どこかに行ったら必ずお土産を渡す。相手が困っていたら相談に乗ったり、協力したりする。ちなみに、結婚願望が強く、パートナー探し中の親友に誰よりも幸せになってほしいので、男友達を紹介することを最近頑張っています。そういう日々の努力がなければ、友情は続きません。

男女間の友情に「ただの友達」という前置き、いりますか? 恋愛より格下扱いされる「友情」の尊さを語りたい_img0
 

でも、世の中に、恋愛のハウツー・テクニックといった指南本は溢れていますが、どうやって友達を作るのか? どうやって友情を続けるか? どうやったら友達から親友になるか? みたいな指南本ってほとんどないですよね。友情って、放っておいても続くものみたいに思われがちですが、育ててケアしていくものだと思うのです。

だから、筆者にとって友情は、「奇跡の巡り会い」であり、「絶え間のない忍耐と努力」によって結実し、育まれていくものだと思っています。


それなのに! この世の中ではなぜか、恋愛関係が無上のもの。優先順位不動の1位! 友情はそれ以下、という規範が根強くあるように思います。

これを言うと、いやいやそんなこともないでしょ、と思われるかもしれません。しかし、世に溢れる言葉の節々に、そういった価値観は滲み出ているのです。

 

友情“以上”の感情が恋愛感情?


あるドラマで、友情関係だった男性同士のひとりが、相手への恋愛感情に気づく、という場面がありました。それを観た視聴者のコメントで、こんなものがあったのです。

「友情か、それ以上の特別な感情か、わからないけど……」

はい! 出ました! “それ以上”の感情!
言葉の綾というものかもしれませんが、友情“以上”の感情が恋愛感情って、なんか友情は下みたいに言われてる感じがします。恋愛は友情が「発展」したもの、進化バージョンみたいな言いようですよね。

友達同士から恋愛に移行した場合、「“ただ”の友達だと思ってたのに、特別な感情が芽生えて……」とか言うじゃないですか。いや、友情だって特別な感情だけど? みたいな。友情は、ありふれていて平凡で特別じゃない感情や関係なんでしょうか……。