職場では一定の「線引き」を
とはいえ、「部下たちの話をちゃんと聞ける、調整型のリーダー」というワカナさんのタイプまで変える必要はないと思います。ただ、「話を聞く」にも限度があること、自分が受け止められるのはここまでですよという線引きを周囲に示すことが必要ですね。
「これは上司として受け止めなければいけない話とは違うかな」と感じたとき、「私はそれを受け取れませんよ」と伝えてあげる……。これはなかなか難しそうです。「上司が急に冷たくなった」と部下たちが多少不安になるのは避けられないような気もします。
ちゃんと相手に伝わるけれど、できるだけ相手のショックをやわらげてあげられる方法はあるでしょうか。
意外と効果的なのが、「スルーする」こと。
「子どもが言うこと聞かなくて/パートナーが協力してくれなくて/朝は体調が不安定で/朝の通勤ラッシュが苦痛で、会社に来るのが憂鬱です」みたいな愚痴を聞いたとき、プライベートな部分はスルーして、「そうか、大変だね。時差出勤にしてみるのはどう?」とだけ返すとか。
ここで、「えー、お子さんどんな感じなの?」などと話を掘り下げないのがポイントです。
もちろん、プライベートまで踏み込んだ上で関係性を築き、深い話をするべきと判断するシチュエーションもあるかとは思います。あくまでケースバイケースですが、「いつもの愚痴」というレベルであればさらりとスルーして、それを繰り返すことでワカナさんと部下の皆さんの距離を調整していくのはどうでしょうか。
「スルースキル」は、自分を守るすべの一つ。使い方はなかなか難しいかもしれませんが、よかったら試してみてください。
【漫画で解説】中間管理職43歳、部下の「愚痴や不満」を聞くのに疲れ果てた...
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作画/Sumi
構成/山本理沙
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