日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、会社の人間関係にまつわるモヤモヤエピソードです。
「あの人は自分勝手」「あの人は頭が固い」
エピソードをお寄せくださったのは、メーカーで働くヨシミさん(34歳・会社員)。
職場の人間関係にモヤモヤしています。私自身が誰かともめているわけではないのですが……。
同じ部署にとにかく仲が悪い二人がいて、お互いに裏で悪口を言い合っているんです。Aさんは今の業務歴10年以上のベテラン。「Aさんに聞けばなんでも分かる」と言われていて、昔のこともよく覚えている生き字引的存在です。一方Bさんは、去年異動してきたAさんの同世代。顔が広くて発想が自由で、業務効率化とか営業先の開拓とか、部署に新しい風を運んできてくれる人。
二人共仕事ができるのは間違いないのですが、性格が水と油なんですよね。
Bさんが異動してきてしばらくすると一触即発な感じになり、当初は耐えていたのですが、とある仕事で真っ向対立したことがきっかけで二人は完全に敵対関係になってしまいました。その仕事をメインで担当していたのが私なので、私はいつも二人の間で板挟みです。
「Bさんは自分勝手だから、あの件どうなるか気を付けて見ていないといけないね」
「Aさんは頭が固いから、チームの人も困っているんじゃない? 困ったら俺に言ってよ」
日々の業務においても、お互いへの批判が止まりません。仕事の指示なのか、ただの悪口なのか区別がつかないなんてこともあって、若手社員が戸惑っていることも。
私としては、二人共尊敬する先輩。どうにか仲直りしてほしいのですが……。
「好き嫌い」と「仕事」は混ぜるな危険
30代半ばのヨシミさんの先輩ということですから、お二人はアラフォー世代でしょうか。そんなベテランの方が、悪口合戦とは……。よほど気が合わないんですね。間に挟まれる心労、お察しします。
ヨシミさんをはじめとする後輩たちに気を遣わせ、仕事にも若干支障が出ていそうなほどにいがみ合っているのは少々深刻な状況ですね。同世代ということでライバル意識もあるのでしょうか。
「個人的な好き嫌い」と「仕事」は、「混ぜるな危険」。
同僚や仕事相手は、自分で選べる友人とは違います。与えられた人間関係の中で、ある程度クールに割り切って働かないと業務に支障が出てしまいます。
職場の人間関係に好き嫌いを持ち込んでしまうと、自分ではどうにもならないことに引っ掛かりながら仕事をすることになってしまいますよね。あまつさえ、チームワークの仕事なのに「あの人は好き」「あの人は嫌い」を前面に出してしまえば、当事者以外のメンバーにもきっと迷惑をかけてしまうでしょう。
年長者として、後輩たちに「気を遣わせる」というストレスを与えていることに気づいてほしいものですね。
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