日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、友人関係でのモヤモヤエピソードです。
「沖縄で結婚パーティ、したいなぁ」
エピソードをお寄せくださったのは、沖縄で会社員をしているリョウコさん(40歳・会社員)。
昨年、勤めている会社の人事異動で沖縄に引っ越ししました。私は東京出身で、沖縄に住むのは初めて。まさかの異動発令にビックリしましたが、独身で身軽な身ですし、これも経験かなと思い引き受けることにしました。
日々忙しく働いていますが、少しずつ自分が住む街にも慣れてきました。東京や関西に住んでいる友人も遊びに来てくれるので、以前よりも友人と会えているくらいです。
しかし先日大学時代の友人グループが旅行に来た時に、困ったことがありました。
旅行中に友人の一人が婚約したと発表し、みんなで大盛り上がり。「彼とも遊びに来てね!」と伝えると、「彼は外国人で、沖縄に来たがっているの」と。そして、「せっかくだから、家族や友人を呼んで沖縄で結婚パーティがしたい」と言い出したのです。
その場では他の友人と一緒に「いいね~!」とノリで盛り上がったのですが、しばらくしてから彼女から連絡が。
「沖縄で結婚パーティ、本気なの。リョウコに幹事お願いしたいな」
戸惑いつつ「あんまりそういうの詳しくないけど、私にお手伝いできることがあれば」と返事したのですが、彼女は完全に私任せ。パーティをどこでやるか、どんなコンセプトにするか、わざわざ沖縄に来る人にどう案内するか……。私がちゃんと確認しなかったのが悪いのですが、企画そのものを私に丸投げしたいみたい。しかも、新郎が外国人だからなのか、新郎サイドの幹事は不在。沖縄在住だというだけで、私一人に任せてしまおうとしているみたいです。
確かに彼女とは友人ですが、親友というほどではなく……。ちょうど沖縄に住んでいるからという理由だけで頼られてしまっている気がします。結婚パーティの企画なんて私には荷が重すぎて今からでも断りたいのですが、グイグイくる彼女になんと言えばいいのか悩んでしまっています。
お祝いごとに水を差すのは心苦しい、でも…
なかなか辛い立場に追い込まれてしまったんですね。リョウコさん、ご心境お察しします……。リゾート地・観光地のイメージが強い土地に住んでいる人には、大なり小なり同じようなモヤモヤ経験がありそうですね。京都旅行に行くから旅程を組んでほしいとか、子どもがNYに留学するから面倒見てほしいとか……。
確かに、現地に在住者の友人がいるというのは心強いもの。ついつい頼りにしたくなる気持ちも分からないではないですよね。でもそれが、相手にとってどれくらい負担なのかはよく考えないといけません。相手にも相手の生活があり、観光や留学コーディネートを仕事にしているわけではないのですから、自分のお願いが「友人としての好意」として甘えていい範囲なのかを冷静に判断してほしいものですね。
リョウコさんのご友人のお願いは、正直「友人としての好意」を超えているように思えました。もちろん、リョウコさんがパーティ好き・企画好きであれば話は違いますし、お二人の関係性にもよるでしょう。でも、結婚パーティというのはきっと人生の一大イベント。その企画丸ごとを、ただ仕事の都合で沖縄に住んでいるに過ぎないリョウコさん一人に任せるというのは、ちょっと無茶があると思います。
ここはやはり、正直にリョウコさんの思いをお友達に伝えるべきだと思います。
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