「物事が細かく見えている」と分解→原因究明→改善ができる
「解像度が高い人」の特徴として、第一に「物事が細かく見えている」ということが挙げられます。例えば、営業の場合の例を考えてみましょう。
もし今月の受注目標が達成できなかったとします。このときに、「解像度が低い人」の典型は、細かく分解せずにふわっとしたまま動き出すことです。例えば、「受注件数が足りないなら、提案の際のトークスクリプトを見直そう」といった具合にです。おそらくこの方に「なぜか?」と聞いても、答えられないでしょう。
一方、「解像度が高い人」は、物事を細かく分解して考えます。この例であれば、安易に結論を出すのではなく、まずは「受注」という結果に至るまでのプロセスを分解するでしょう。「DM→電話→アポ→面談→提案→案件化」といった具合にです。
そして、それぞれについて、
●今月は何件ずつできたのか?
●過去の数字や目標の数字に対して、どれくらいショートしていたのか?
ここまで細かく分解し、そのうえで「前年同月比で、電話の件数がショートしている。今月、受注目標を達成できなかったのは、電話の件数が足りなかったからだ」といったように、細かく分解したうえで、適切に原因を突き止め、そのうえで改善に動き出します。これであれば、「なぜか?」と問われたときにも、パッと具体的な数字を基に話すことができます。
これは、このような原因分析のときだけではありません。顧客像の具体化であれば、顧客がいま何に最も困っているかを把握していて、その悩みをどれくらいの頻度で感じていて、そのときどんな感情で、そのためにどんな商品やサービスを買っていて、どんな風に工夫をしているかなど、細かく見ています。
「解像度が高い人」が質問をされたときにパッと具体的な話ができるのは、このように普段の思考から、物事を細かく見ているからなのです。
Comment