訃報を知ったのが日曜の朝で、翌日が通夜。え、時間がない! レンタルショップのサイトをチェックして 「15時までの注文で翌日到着」というキャッチコピーに期待するも、お届けが地方だと翌々日着。しまった出遅れた!
そんなとき、はっ! 30年以上前にもなる祖父の葬式のとき、母が和装の喪服を葬儀場で借りていたことを思い出しました。
その手があったか、葬儀場! 急いで電話したら「昼田家のご親族様ですね。会場にてご用意しておきます」とあっさり手配完了。先方はスケジュールも把握してくださっています。選ぶのはアイテムの種類(ワンピース&ジャケットタイプ)とサイズだけ。デザインのバリエーションはありませんが、私、喪服にこだわりなんて全くありません。
ちなみに夫は、実家着で素早く手配をしていましたね。
夫婦してレンタルです。笑
結果、いい選択だったと思っています。
私のように実家が遠い場合は移動の手間を考えると、荷物は少ないに越したことはありません。性格もあるでしょうが、私は両手が塞がるのがイヤなんですよね。会場についたら喪服が用意してあり、返却時にクリーニングの必要もありません。そうでなくても小さい子供を連れての電車移動はしんどいし、滞在するとなれば荷物がかさみ、コンパクトにできないガーメントバッグを持って……。この選択でよかったと思っています。
親族なのにレンタルでいいの!? 一瞬そんな声が頭をよぎったけれど、死んだ父に問いかけてみたら「ええよ、ええよ」という声が聞こえた。
うん、いいのだ。
最後に、レンタルのときのワンポイント。
レンタルするときに一番気になるのがサイズ感だと思います。私はジャケットとワンピースを借りましたが、ぴったり着られることはほぼないので、大きいサイズを借りて調整するのが私のやり方です。体型は、身長が高くウエストが細め。丈は伸ばせないので、「丈」を第一にサイズを選んで、ウエストはこっそり安全ピンでつまんでジャストサイズにしました。
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着用・文/昼田祥子
構成/出原杏子
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