わがままや高圧的な態度は、相手を試すためのジャブ

その正体は「怖がり」!?一田憲子さんが考える「高圧的な人」に対する有効的な話し方とは?_img0
 

高圧的な人は、ファイティングポーズを取ったまま、こちらに向かってきます。まずはその腕を下ろしてもらうことが先決。「私はあなたの敵ではなく、味方なんです」とわかってもらうことです。そのために必要なことが、あなたのことを全部を受け入れますよ、と示す姿勢です。

 

きっと彼ら、彼女たちは怖がりなのです。攻め込まれないように、先に攻める! わがままや高圧的な態度は、「この人大丈夫?」と試すためのジャブ。そんな人の攻撃を上手にかわすけれど、ノックアウトはされない。そのための手段が「黙って、その人の話を丸ごと聞く」という姿勢です。

時間をかけて、時に笑顔を向けて、「ふんふん」と怖い人の話を聞いていると、ある瞬間にふっと、「あ、相手がガードをさげたな」と感じることがあります。「まあ、そうは言っても、あなたにも都合があるだろうからね」と、こちらの立場に理解を示す言葉を投げかけてくれたり、「人にはいろんな価値観があるっていうことは、わかっているんだけどね」と一歩譲ってくれたり。こうなれば、もうしめたもの。