40歳を迎える頃から、好きだったファッションが似合わない、何かへん! ――そんな感覚を感じるようになった人は少なくないのではないでしょうか。誰もが抱えるそんなおしゃれのお悩みに、意外なところから突破口を見出せたという、美容エディター&ライターの畑中美香さんが、大人世代におすすめしたいメイクテクニックを紹介します。
 

 


年齢を経た私の顔は、ノーファンデでおしゃれにはなれなかった!


毎日鏡の前に立ったとき、みなさん、笑顔を作ったりしませんか?
私はします(笑)。だって、鏡に映る自分を好きでいたいから。だから当然、鏡の前ではいい顔をします。口角あげて、にっこり笑って……。そして「私、OK!」と心のなかでGOサインを出しています。自然とやってきたことですが、よくよく考えればこの行為、作った顔に◎を出しているだけでした。

40代で服が似合わなくなったのは「ノーファンデだったから!」美容エディターが気づいたメイクの本当の意味_img0
 

――そんなことに気づいたのは、昨年メイクを習ったのがきっかけです。丁寧にベースメイクをした自分の顔を見て「私、まだまだイケるじゃん」って思えたんですよね(笑)。だけど同時に、確実に顔のエイジングは進んでいる現実も目の当たりにしました。だって、ベースメイクをしっかりしただけで見違えるほど自分がキレイに見えたから。目元のシミやフェイスラインのたるみは認識していたし、コンシーラーやシェーディングで対策メイクはしているつもりでした。だけど、微細なシミやくすみ、たるみによる影など、気づいていないエイジングのほうが、私の顔を変えていたんです。


フルメイクで肌をプラスに持っていくという体験をして初めて、「いまの私の顔はマイナスなのだ!」と、40代になった自分の顔を正しく理解したんです。

だから今、毎日のベースメイクでは3つのことを意識しています。

① マイナス肌をゼロに持ってくるため、トーンアップ効果のある下地を使う
② 肌色を均一にするため、ファンデーションはしっかり量を塗る。そしてスポンジオフしてならす
③ たるみによる影はイエローコンシーラーで明るく見せる

40代で服が似合わなくなったのは「ノーファンデだったから!」美容エディターが気づいたメイクの本当の意味_img1
左:トーンアップ下地を使うのは、もはや今の自分の肌はマイナスだと捉えているから。私の肌はブルーベース×サマータイプのため、ラベンダーや青みピンク系を使います。最近はマキアージュかM・A・Cを。
中:ファンデーションはSHISEIDO。美容液みたいなテクスチャーが心地よい。
右:口角などの影にはケサランパサランの目元コンシーラーのイエローを。
 
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