数年前から骨格診断が大ブーム。筆者も15年以上前に骨格診断アナリストの資格を取得し、それ以来、骨格診断の素晴らしさに魅了されてきました。でも、いつの間にかすべて支配されてしまっているような気がして……。その理由を紹介します。
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「自分らしいおしゃれ」「自分のスタイル」を見つけるために取り入れた骨格診断
私が骨格診断を知ったのは、今から約20年前。「おしゃれになりたい」という気持ちがありながらも“自分らしいおしゃれ”、”自分だけのスタイル”とは何かわからないと悩んでいた20代の頃。
骨格診断とパーソナルカラー診断を受けたことで、“自分に似合う”ものがわかり、「こうすればよかったんだ!」と感動。さらには、もっとこれらの理論について深く知りたい、良いものをたくさんの人にもシェアしていきたいという思いから、アナリストの資格も取ることにしました。
そして、洋服選びをするときは、骨格診断やパーソナルカラー診断が軸になっていったのです。
おしゃれになれるはずだったのに、逆におしゃれの楽しさを狭めてしまっているような感覚に……
骨格診断を知った始めの頃は、自分のタイプに似合うものを着るだけで大きな変化が感じられて、おしゃれになっていったような気がしていました。これまで良く着ていた洋服のテイストと、骨格タイプで似合うと言われる洋服のテイストが異なっていたので、そのギャップが大きかったのもあると思います。
そして、どんどん私のクローゼットは、自分の骨格タイプに似合うものだけになっていきました。
買い物をするときも、「かわいい」と思うものがあっても、「自分の骨格タイプに合わないからやめておこう」と思うように……。
もちろん、今も骨格診断の理論はとても素晴らしいと思っているし、やっぱり骨格診断のルール通りに洋服を選ぶとしっくりくることは完全に理解しています。だから、“ここぞの場面”では絶対に骨格診断に頼るのがいいのも分かっています。骨格診断を今後まったく取り入れなくなることはないと思えるほど、信頼している理論。
だけど、常に「100%ルール厳守」になる必要はないと気づいたんです。とにには、あの服が着たいのに、こんなコーディネートをしたいのに、という気持ちを大事にするときがあってもいいなって。
そういえば、私に骨格診断の理論を教えてくれた先生もおっしゃっていました。自分の骨格タイプに合わないとされるアイテムでも着てもいいし、選び方を工夫して先生ご自身も楽しんでると。
決まったルールがあると、ついその通りにしたくなってしまう。その通りにしないと失敗するかもという強迫観念のようなものが湧いてきてしまう。自分に自信がなくて、失敗するのが怖いから。
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