日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、職場でのモヤモヤエピソードです。
「部長、さっきのプレゼンに間違いが…」
エピソードをお寄せくださったのは、金融機関で働くレイコさん(36歳・会社員)。
上司の扱いに困っています。
1年前から仕えている上司が、めちゃくちゃ仕事が出来る人なんです。知識が広く深く、経験も豊富で、50代とは思えぬフットワークで自ら営業をしてくるスーパーマン。「これが昭和と平成を生き抜いてきた企業戦士か……!」とゆとり世代の私は平伏するしかないみたいな人です。
とても尊敬している上司なのですが、数か月前に私が何の気なしに彼のプレゼンにミスがあることを指摘したことで関係が一変。
私がもっと気を遣えばよかったのですが、役員も参加している会議で指摘しまったので、上司のプライドを傷つけてしまったよう。その場でも「絶対間違っていない」と言い張るので、私もムキになって自分が正しいことを言い募ってしまいました。最後には役員から「もういいから」と言われてしまう始末。
会議の後、上司は私が謝ってくることを期待していたようですが、私は間違ったことは言っていないのでむしろ上司が謝るべきだろうと思っていました。
それ以来、その件とは関係のないことでも細かく私のミスを探すようになり、私が業務の報告をするときも明らかにつっけんどんで冷たい反応。あまりにも仕事がやりにくいので、報告の頻度を減らしたり、なるべく顔を合わせなくていいようにアポの予定を組んだり、怒られているときも反応しなかったり。でも彼はそんなこと気づきもしないみたいで、しつこく私に絡んできます。
ずっと変な空気が漂っているので、後輩たちからは苦情が。でも、私は悪くないんです。むしろ、大人気なく私を攻撃してくる上司がひどいと思うのですが、解決の糸口を見つけられないまま今に至ります。
仕事ができるスーパーマンの弱点
なんともしんどい状況ですね。レイコさん、お疲れ様です。職場の上司に目の敵にされてギクシャクしてしまうというのがどれほど働きにくいことか、想像するだけでげんなりしてしまいます。
尊敬していた上司の知られざる顔を見てしまって、ショックですよね。仕事ができるスーパーマンにも、実は弱点があったということでしょうか。有能な人にはいろんなタイプがいると思いますが、自分に厳しく努力をして実績を積み上げてきた人の中には、プライドが高い人もいるのでしょう。
もちろんレイコさんが言うように、プライドの高さゆえに自分の過ちを認められないというのは困ります。年長者で職位が高い人ほど、謙虚であってほしいと思ってしまいますよね。
上司の方もきっと、思いがけないタイミングで部下にミスを指摘されてしまって動揺してしまっただけなのでしょう。早く我に返ってほしいものですが、残念ながら引っ込みがつかなくなってしまったんだろうなと想像します。とっさに「自分は悪くない!」と脳内自己弁護したあげく、レイコさんを攻撃することで自分を正当化しようとしているのかもなんて思ってしまいました。
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