さらにここへきて、メディアやSNSではJ.Loに対するバッシングが加速中。「大したヒット曲もないのにテイラー・スウィフトと同クラスのツアーを開催しようとしたこと自体に無理がある」「ツアーのキャンセルによって損害を被るスタッフたちのことを全く考慮していない」といった批判記事のほか、「彼女はチップもケチるしお金にがめつい」「過去に黒人ダンサーに差別的な言葉を吐いた」など、びっくりするくらい嫌われていることが判明し出したのです。
50代にしてラテン系女性として初のスーパーボウル・ハーフタイムショー出演を実現し、キャリアも順調に見えた彼女の、突然の挫折。これについて米Variety誌は、「これは成功した女性が失敗するところを見たいという、シャーデンフロイデの欲求によるものなのではないか」と分析しています。シャーデンフロイデとは、人の不幸は蜜の味、といった意味の心理学用語。人はあまりにも成功している女性を見ると許せない気持ちになり、引き摺り下ろしたくなるものなのだとか。果たして本当にそうなのでしょうか。
J.Loのようなポップ歌手は実力と同じくらい、時代の気分によっても人気が左右されるもの。45歳を過ぎても活躍しているのはマドンナとカイリー・ミノーグくらいで、それゆえにJ.Loは今キャリアの過渡期に立たされているのだという見方もあります。
同世代だから応援したいけれど、そろそろ現実を見て恋愛とキャリアを公私混同するはやめようよ、と声をかけたい気分にもなる私。これには少なからず、同族嫌悪的な感情も含まれています。恋愛や結婚に過度の期待を持つのをやめようよ。そうしたらもっと楽に生きられるようになるよ……。わかっちゃいるけど妥協できない。私もそんなタチだから。
きっとベンとJ.Loは、見た目などのフィジカルな部分がものすごく合うんでしょうね。だから他の部分が合わないとわかっていても、何とかして無理やり、力技で一緒になろうとする。結婚してしまえばどうにかなる、と思ったのかもしれません。だけど結婚して生活がスタートしてみると、やっぱり合わない。喫煙者でダンキンドーナツが大好きで、かつてはアルコール依存症も患っていたベンと、美貌のためにカフェインもアルコールも砂糖も絶っているJ.Lo。お互いのライフスタイルが噛み合わないこと、分かりそうなものなのに。切ない(涙)。
今回の結婚で、ふたりはプレナップ(婚前契約)を交わしていなかったとか。それはふたりが今度の結婚で別れなど想像していなかったという、ロマンティックな事実を示しています。しかし実際には、J.Loは2024年時点の総資産が約4億ドルあり、一方のベンもハリウッドで最も稼ぐ俳優のひとり。さらにふたりで購入した6800万ドル(およそ96億円)の豪邸も、現在売り出し中。今後財産分与を巡って裁判が泥沼化する可能性も大です。
だけどパワフルなJ.Loは、世紀の恋と思っていたこの結婚に敗れてもきっと、「真実の愛」を求めてまたすぐ次の恋人と付き合うんだろうな。マドンナみたいにうんと年下の男性か、はたまたアラブの大富豪か。倒れても何度も立ち上がる。それでこそ、我らがJ.Lo!
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