40歳。個人差はあるでしょうが、40代という大台に突入するとき、この年齢に多少なりとも「う……」と圧のようなものを感じる女性は少なくないのではないでしょうか。
"Age is just a number."(年齢はただの数字)という名言には納得できる一方で、日常のふとした瞬間に、どうしても年齢を意識してしまうことが増える。外見のちょっとした変化、健康への意識、そして自分を取り巻く環境など……。
現在39歳のミモレ編集の山本。30代を惜しむ気持ちがフツフツと湧いたとき、なんとなくChatGPTに聞いたら、なんと「40歳まであと100日」でした。
「メンヘラ」から始まる1日
「アレキサンダー・マックイーンのドレスが入らない」
40歳を目前に美容にジタバタしはじめ、最近なんと4キロ減ダイエットに成功した私ですが、始まりは妹がアウトレットで買ってきてくれた服がパツパツだったことでした。
「アレキサンダー・マックイーンで80%オフのセールをやってる。安すぎる」と突然かかってきた電話に「なら私に似合いそうなワンピを買ってきて」と適当なお願いをした結果、手元にやってきたのは真っ黒なタイトドレス。
ロゴはないのに、まさにハイブラ! という感じの美しいフォルムで、生地も艶々と上品な光沢がある。デコルテが大きく開いてウエストがキュッとしまった、女性の身体を最高に美しく見せてくれるに違いないデザイン。
でも、ルンルンしながら試着したら腰回りがパッツパツだったんです。
ドレスのサイズは40。「38でもいいかな」と思いつつ、念のため少し大きめにと40でお願いしたのにパツパツ。鏡に映るのは、期待の真逆をいく見苦しさ。
そもそも出産やコロナ禍でキレイめなドレスを着る機会はぐっと減り、ゆるっとした服が増えていたここ数年。ついでに産前にお気に入りだったドレスを数枚着てみたところ、どれも同じように腰回りがパツパツ。ノースリーブは肩まわりのボリュームも気になる。首も短くなってる。
着れば着るほど「なぜこうなった?」「こんなはずじゃない」と気持ちがキリキリして、やるせない気持ちに。
でもたしかに、去年あたりから体重が増加しているのはわかってたんです。
なのに私はまた例によって「つい最近まで女子大生だった」気持ちがどこかにあり、当時は食べても太らない体質だったんですが、その「私って食べても太らないんだよねマインド」をアラフォーの現在まで無駄に引きずってたんです。(ほんとうに無駄!!!)
身体は年齢とともに着々と変化しているのに、メンタルがアップデートできていない。おかげで自分の中の自己イメージと、鏡の中の現実の自分がだんだん離れていく。
「いざとなればすぐ戻れる」と心のどこかで思いつつ、後ろを振り返ると来た道がぼんやりしてる。戻れないかもしれないのが怖いから、振り返るのをやめ、とりあえず白米を玄米にしたりグルテンフリーのクッキーを買ってみる。体型を隠せそうな服を取り急ぎ買い足す……。
とかしているうちに、私はベスト体重から5キロも増え、アレキサンダー・マックイーンどころか、気づいたらクローゼットの中の半分以上の服が似合わなくなっていたんです。
5キロ増えた私は、何よりまずイライラしやすくなった。
というのも、毎朝服を選ぶ際に「着る服がない!」と、クローゼットの前でメンヘラを起こすことから1日が始まるからです。
Comment