もう1つは、マッチング業者を介してお客さまと直接つながる「マッチング型」。こちらの雇用主は、サービス利用者本人となります。
マッチング型は利用者と直接契約して個人でお仕事を受けます。そのため、一番大きなメリットは「自分ですべて交渉できること」。つまり、価格設定も自分で行えるんです。雇用型の場合は、利用者と直接交渉できないので、お仕事内容や料金も会社次第(雇用型でも、スキルによって会社と交渉したり昇給したりは可能です)。
例えば、質の高さ、資格などをウリにして高めに設定することもできますし、逆にリーズナブルをモットーに「まずは売れっ子になる!」という道を選ぶのもあり。どちらも自分次第です。
細かいやり取りも利用者と直接交渉できるので、融通も利きやすくなります。ただ、その分、トラブルがあったときも自分で解決する必要が出てきます。
マッチング型は仲介業者のプラットフォームを利用することになります。
例えば、「タスカジ」の場合は、平均1855円、最高時給はなんと3000円。
・オンライン面接&登録会(60分)
・現場トライアル(3時間のお仕事体験とスキルチェック)
・オンラインでデビュー前講習
を経て、実際にお仕事になります。完全に研修ゼロというわけではないようですね。
初心者で心配な人には、雇用型の方が安心感が大きそうですが、タスカジで家事代行をしているサービス提供者の約8割は未経験からスタートしているそう。未経験でも、みなさん果敢にチャレンジして羽ばたいているようです。
また、個人事業主として活動することになりますが、タスカジでは最大1億円の損害賠償保険などのサポートもあります。マッチング事業者によって、サポート体制や研修は違っているので、事前にしっかりチェックしてみましょう。
【家事代行サービス】
ミドル女性に向いている度 ★★★★★
時間の自由度 ★★★☆☆
長く続けられる度 ★★★★☆
稼げる度 ★★★★☆
子育て経験が武器になる「ベビーシッター」
「仕事でまで家事をしたくない!」という人は、ベビーシッターという選択肢もあります。
子育てしたことのある人なら、未経験でも即戦力になるという意味では、家事代行サービス同様、ミドル世代にとって働きやすい職種といえるでしょう。
日本の出生数は2016年に100万人を切って以降、2023年には73万人を割り込み、少子化は止まりません。しかし、共働き家庭が増え、自治体や企業などもベビーシッターの補助などを進めるなど、ベビーシッター市場は拡大しています。
業界大手ポピンズによると、ベビーシッター市場規模は2020年の320億円から、25年には647億円、30年には1000億円に到達すると推定されています。
自分が産むことはもうないけれど、少子化に歯止めをかけるお手伝いとして、もう一度子育てのお手伝い……というのも素敵です。
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