長年続けてきた趣味や好きなことを、副業に変える。今まで自分のために積み上げてきたものを、アウトプットする。そんな働き方は、ミドル世代にとって理想的。しかも、一生のライフワークにできる可能性も高いときたら、一度はチャレンジしてみる価値ありです。
そこで今回は、趣味や特技をアウトプットしてお金に変える副業を紹介します。
そろそろ習う側から教える側になる「習いごと講師」
「子育てが少し落ち着いてきた40代後半くらいから、習う側から教える側に回ることを希望として持っている方が多い印象です」と、以前の記事で、ファイナンシャルプランナーでキャリアコンサルタントの合田菜実子さんがおっしゃっていました。
実際、「今すぐにでも副業にできそう!」と思うような趣味や特技を持っているミドル女性をたくさんお見かけします。
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書道や華道などの文化教養的なもの、アクセサリーや雑貨などのハンドメイド、お菓子やパン作りなどの料理系、ヨガやピラティスなどの体を動かすもの、カルトナージュやポーセラーツなど近年流行しているものまで、ミドル女性の趣味や特技のジャンルは多彩。ほかにも、美容やカラーセラピー、数術などの知識や特技を持っている方も、講師として副業を始められる可能性は大です。
ドラマやマンガの中では、趣味が高じて優雅に自宅サロンでお教室を開いているマダムの姿が描かれることもありますが、習いごとの先生を始めるとき、何も自宅に生徒さんを招いて教える必要はありません。
副業として、講師になるには大きく2つあります。1つは対面、もう1つはオンライン。もちろん両方並行してでもOKです。
ともに生徒さんを募集して教えるということには変わりありませんが、大きく違うのは直接会うか会わないか。「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、これでいろいろ変わってくるんです。
まず、場所を確保するか否か。
対面の場合は、貸しスペースや公共施設などを有料で、単発もしくは定期的に押さえなければなりません。人数が集まらなければ、場所代を払ったら儲けなしなんてこともあり得ます。それこそ自宅サロンで開催できるならいうことないですね。
一方、オンライン講師なら、パソコンやタブレット、インターネット環境などがあればいつでもどこでも始められます。それなら「まずはオンライン一択では?」と思うかもしれませんが、これまた一長一短があります。
なぜなら、人に何かを教えたり、習ったりするにはオンラインはちょっとハードルが高いジャンルがあるから。語学やヨガなどの体を動かす習いごとなど、オンラインでも比較的やりやすいものもありますが、道具を使ったり、一緒に手を動かしたりする習いごとだとハードルが高くなります。
例えば、ハンドメイドやクラフト系の場合、「ここ間違っちゃったけど、どうにか軌道修正したい」というときに、対面なら隣で見ながら手を動かして一緒に直すことができますが、オンラインだとそれを伝えるのは至難の業。
また、教材や材料なども、対面だと必要な材料をセットにして講師から生徒さんに提供したり、足りないものを販売・レンタルしたりすることもできますが、オンラインだとちょっと難しい。事前に用意すべき材料や用具のリストを提供したり、必要なアイテムを購入できるオンラインショップなどを案内したりして、生徒さん本人に準備してもらう必要があります。
なので、もし可能ならば、まずは馴染みのお店の一角を借りてワークショップを開催したり、地元のイベントに出展者として参画してみたりするのがおすすめ。 対面で実施することで、改善点も見えやすいですし、何より生徒さんと信頼関係を築きやすいのが最大のメリットです。しかも、たとえ単発だったとしても、今後のつながりもできます。自分で場所を押さえてスタートした場合も、同じようにメリットを享受することができます。
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