直毛の人にお似合いのストレートボブ。たまにはアンニュイなウェーブ風ボブにも憧れますよね! アイロンでサクッと軽やかに仕上げたいところですが、シルエットが膨らんだりダレたりして、結局は諦めてしまいませんか?「どうしたらきれいなシルエットは作れるの?」そんな疑問を人気ヘアサロンPearLのCHIEさんが解決。決め手となるのは、アイロンの意外な使い方でした!
教えてくれたのは…
内側はしっかり、表面は細く巻く
多毛でも絶妙なニュアンスヘアに
ボブのアイロンスタイルで失敗しやすいのが、“トップはペタンとするのに毛先側はモワッと広がる”アンバランスなシルエット。そしてもうひとつが、時間と共にカール感がダレてしまうこと。「アイロンに慣れていない場合、つい表面から巻いてしまいますがこれはNG。ざっくりと表面の毛束を取り分け、内側をしっかり巻いていきましょう。表面を巻くときは、毛束を細く取り分けることがポイントです。根元側も立ちやすく、軽やかなリッジが表面に作れるので、髪質や髪の量に左右されずにきれいなフォルムが叶います」とCHIEさん。では早速、作り方を紹介します!
1 表面の髪をざっくり取り分ける
「髪は表面から巻かず、内側から巻くことが失敗を防ぐコツです」とCHIEさん。内側をしっかり巻いてから表面は軽く仕上げることで、自然なふんわり感が生まれるそう。なので、まずはダッカールで表面の髪を取り分けましょう!
2 顔周りは内巻き、耳に被る毛束は外巻きに!
フェイスラインに沿う毛束はアイロンを縦に持って内巻きにします。「毛束の中間辺りから巻き込むようにして1回転ほど巻きます」
最初に巻いた毛束のすぐ後ろの毛束(耳に被るサイドの髪)は1回転の外巻きにします。こちらも中間部分にしっかりカールがつくように行います。耳後ろからバックも、内巻きと外巻きを交互に行いましょう。
3 表面の毛束は“アイロンの外側”に巻き付けるだけ!
ダッカールを外し、表面を巻きます。ここでポイントになるのがアイロンの意外な使用法!
「アイロンは斜めに入れます。このときプレートは開かず、筒の外側に毛束を巻きつけます。こうすると髪のフォルムにふんわりとした立体感が生まれます」とCHIEさん。まずは細く毛束を引き出して根元を立てます(矢印)。サイド表面の髪は、バランスを見ながら数回にわけて行いましょう(紫の部分)。ただし、顔周りだけは内巻きにします(オレンジの部分)。火傷しないよう、写真のように毛先側は全て外しましょう。
\バックはこんな感じ/
プロセス3と同じ方法でバックを内巻きにした状態がこちら。ただし、難しいと感じる人はプレートを使って内巻きにしてもOK! いずれにせよ、毛束は薄めにスライスして細かく巻いていくのがコツです。
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PearL アートディレクター・CHIEさん
パーマ美容師として業界で名を馳せるCHIEさんは、各ゲストに似合う髪型を瞬時に導きだす、直感力に優れたヘアデザイナー。また、多くのヘアケア製品の開発に携わるなど、ケミカルな知識も実に豊富。大人世代の悩める髪に対しては、ダメージを極力避けた施術レシピを個々に応じて提案してくれるため、その腕前と信頼度の高さが評判です。