ポッドキャスト『キャリコン編集長通信 – 仕事と人生の話をゆるゆると - powered by mi-mollet』は、キャリアコンサルタントの資格をもつ「mi-mollet（ミモレ）」編集長・川良咲子が、「職業キャリア」だけじゃない「ライフキャリア」について、誰にでもわかりやすくのんびりお伝えしていく番組です。
第81回のテーマは「婚活・妊活とキャリアの今」です。ゲストに白河桃子さんをお迎えしてお届けしました。
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白河桃子さんの初めてお会いしたのは、白河さんの著書『「婚活」時代』の取材時だったでしょうか。家族社会学者山田昌弘教授との共著である同書をきっかけに、「婚活」は流行語に。
なぜ晩婚化、非婚化が進んでいるのか。当時、少子化ジャーナリストとして活動されていた白河さんは当然「少子化」という課題も念頭におきつつ、「結婚したくてもできない人が多い」理由と問題点を解き明かし話題となりました。
その後、白河さんは「産みたくても産めない」ことに悩む女性たちの取材を開始します。
今でこそ、年齢を重ねると男性も女性も妊孕性（妊娠する力）が低下することが知られるようになりましたが、当時はそうではありませんでした。学校では教えてくれないけれど、私たちは正しい知識を知る必要がある。私は白河さんを国立成育医療研究センター母性医療診療部不妊診療科医長（当時）の齊藤英和先生にご紹介し、書籍の編集部と協力して『妊活バイブル 晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』を刊行することにしました。懐かしい！
ちなみにこの本、『「妊活」時代』として進行していたものが、当時の上長によって『妊活バイブル〜』となったんですよね。女性向けというより、社会課題として性別・年齢関係なく多くの人に知ってほしいという思いがあったので、モヤモヤしたのを急に思い出しました（笑）。
全員が結婚したい、妊娠したいと思ってる、あるいはそうすべき、というような考えは当時も今も１ミリもありません。ただ、「FRaUでは扱ってほしくないテーマでした」というご意見も当然いただきました。何かにフォーカスすると、そうでない方を傷つけてしまう可能性があること。これは私の中で現在も常に忘れずに持ち続けています。
当時から白河さんは婚活にしても、妊活にしても「×働く」の視点をお持ちで、それはまさに「ライフキャリア」と裏表だったりします。つまり、D・スーパーの「ライフキャリアレインボー」でいう「ライフロール」には「労働者」「配偶者」「家庭人」「親」を含む９つがありますが、人生とはさまざまな役割の重なりであり、その人らしい生き方・働き方は、一つのライフロールでは語れないんですよね。
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