「2割“港区おじさん”を目指せばいい」という結論
話が逸れてしまいましたが、そう、偏見。
話は戻りますが、実は川良編集長が先ほどのヒオカさんと私が何気に仲良しなのを知り、「クラスにいたら絶対に仲良くなっていないだろうお二人に、お互いの偏見についてお話ししてもらいましょう」とお題をくださり……。
なんと川良編集長の『キャリコン編集長通信』の中で『港区ママと貧困女子のアンコンシャスバイアス』というまた字面の強いテーマのPodcastを収録しました。
すると、ヒオカさんがまた目から鱗のコメントをしたんです。
「なんていうか……言葉を選ばずに言うと……山本さんは8割港区女子で、2割はおじさんっぽい」と。
お、おじさん……? 私がおじさん???
と一瞬面食らったあとで、でも私、嬉しくなっちゃったんです。「港区女子」と言われるより「2割おじさん」が入ったほうが断然うれしい。
うまく言葉にできないのですが、「おばさん」でないのも絶妙で嬉しいし(おばさんだったら落ち込んでたかも)、ヒオカさんが何をもっておじさんと言ったのかはイマイチわかりませんが、私の頭の中には、陽気で優しい港区おじさん的な知人の顔が何人か浮かびました。
ヒオカさんは「おじさん」と言っただけで「港区おじさん」とは言ってませんが、大人になるにつれておじさん要素を身に着けられるならば、私は私なりに、わりといい感じに年齢を重ねられるんじゃないかと。特に同性の後輩にそう思ってもらえるのは、こちらとしても何だか気楽。
自然な魅力と余裕を醸し出す先輩・松崎さんのような女性になるのは難しそうですが、2、3割港区おじさんを目指すのは面白そうだし、港区好きな私としてはしっくりくる。これはもしかして、私らしく歳を重ねる最適解では……?
さすがのヒオカさんのインサイトに感服ですが、もしも私と同じように年齢の重ね方に迷走する女性がいたら、「2割おじさん」案、いかがですか?
すごくいい案だと思うのは私だけでしょうか。
漫画/小澤サチエ
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