「心に響くフレーズを繰り返し読む」エクササイズ

リーダーこそ「自分にやさしく」しよう! 傷つきやすい管理職の「セルフ・コンパッション」という処方箋_img0
写真:shutterstock

あなたが働いているチームや組織で、あなたがうまくできなかったり、恥をかいたり、もしくは、迷惑をかけたりして、自分自身についてダメだと感じている出来事を思い出してください。

次に、以下のフレーズを、1つひとつ、ゆっくりと読み上げてください。できたら、声に出して読むことをおすすめしますが、心の中で読み上げる方法でもOKです。読み上げたあと、心がどう反応するかを観察してみてください。

「ほんとうにそうだな」と心に響くフレーズがあったら、それを繰り返し読み返してみてください。

 
◉かけてほしかった言葉
□しかたなかった/□よくやった/□ほんとうに頑張った
□かっこよかった/□勇敢だったよ/□まっすぐだった
□尊敬するよ/□泣いてもいいよ/□叫んでもいいよ
□そばにいるよ/□ごめんね/□人間だもの
◉気持ちを受け入れる言葉
□認めてほしかった/□怖かった/□さびしかった
□恥ずかしかった/□悲しかった/□つらかった
□助けてほしかった/□居場所がほしかった/□うらやましかった
◉はげましの言葉
□完璧じゃなくていい/□自分にやさしくしていい/□逃げてもいい
□ブレてもいい/□大丈夫、大丈夫/□信じているよ
□そのままでいい/□休んでいいよ/□無理しなくてもいい
□成長しているよ/□流れに任せればいい/□また一歩進めばいい
□長い目で見たらいい/□応援している/□楽しもうよ
□比べなくていい/□周りに頼っていい/□いつかは終わる
□すべてのことに意味がある/□まだやれる

心に響くフレーズがあなたの助けになるようでしたら、時折思い出し、自分に投げかけてみてもよいでしょう。

これらのフレーズは、実際にビジネスパーソンが、セルフ・コンパッションを取り入れた際に、自分に向けて使っていたものです。何百というフレーズの中から、よく使われているフレーズを選んでみました。

自分に必要な言葉は、自分が知っています。自分が必要としている言葉を読み上げると、心が反応をします。そこに気づいていくことがポイントです。

自分に合うように語尾を工夫してみるのもよい手です。「よくやった」というフレーズを「よくやったね」や「よくやったよ」と変えたほうが、しっくりくるようでしたら、そのようにしてみてください。