再生回数に大きく寄与! 動画を見てもらうための「サムネイル作成」
YouTubeには、毎分500時間分の動画がアップロードされているといいます。
1日が24時間ということを考えると、想像をはるかに超える量であることだけはたしかですね。視聴者に観てもらうためには、この莫大な動画の中からまずは選んでもらわないことには始まりません。
そこで、重要になってくるのが「サムネイル」、通称「サムネ」です。サムネイルとは、SNSや動画サイトで一覧表示される小さい画像のこと。今は生成AIで簡単にサムネを作ることも可能ですが、某人気YouTuberさんによると、サムネの出来で視聴回数が大きく変わるので、わざわざ別撮りするくらい重要だそう。そのため、動画編集とは別に「サムネイル作成」として、副業が発生しています。
例えば、YouTubeの場合、サムネイルが表示されるのは「ホーム画面」「関連動画」「検索結果画面」の3つ。ズラッと並んだサムネイルの中で、ポチッと押してもらうために、限られた枠内でテキスト、画像のセレクトはもちろん、文字の大きさ、フォントの種類、色など考慮すべきものはたくさん。センスで勝負、再生回数の多い動画を研究……と作り手の腕の見せどころになります。
それこそ、動画編集と両方できれば、将来的に合わせて受注も可能。動画を編集しながら「サムネを作るなら、こんな感じ」とイメージできるなら、効率的ですらあります。
ただ、サムネイル作成の報酬は1点数千円程度。動画編集のように、スキルアップして高単価の案件を目指したりするのが難しい副業です(もちろん可能性はゼロではありませんが)。クラウドソーシングで発注されているお仕事をのぞいてみると、1点1000円を切るものも散見されます。ただ、慣れれば制作時間は短縮できますし、継続的に受注できる可能性は高めです。
画像のファイル形式はJPGやGIF、PNGなどで納めることになりますが、こちらも何らかの有料ツールを使う必要が出てきます。ちなみに、画像編集ソフトPhotoshopなどが使えるAdobeのフォトプランは月額2380円。やはり初期投資が必要になります。
しかし、Photoshopは使えるようになっておくと、サムネイル作成以外のクリエイティブ系副業の幅がぐーんと広がります。なので、使えるようになって損はないスキルです。
ミドル女性に向いている度 ★★★☆☆
時間の自由度 ★★★★☆
長く続けられる度 ★★★☆☆
稼げる度 ★★☆☆
「TikTokでバズった!」など聞くと、動画は若者文化のように思われがちですが、動画はすでに世代を問わず万人に広がっています。ということは、ミドル世代の視点や感性が必要とされる機会もあります。人生100年時代と考えると、今から新しい技術や知識を身につけても遅くありません。
構成/佐野倫子
イラスト/Semo
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