なんとなく“かっこいい”とあこがれるお仕事があっても、「そんな理由で仕事を選んでいいの?」と尻込みしてしていませんか? 第2の人生の可能性を探すミドル世代だからこそ、それでいい場合もあるんです。

今までやってみたかったことにチャレンジするのは、「稼げる自分探し」の醍醐味。今回は、クリエイティブ系の副業として人気のWebデザイナーとイラストレーターを紹介します。

【ミドル女性の副業辞典】あこがれのクリエイティブ系副業に挑戦!「Webデザイナー/イラストレーター編」_img0
 

手に入れた技術や知識の可能性は無限大「Webデザイナー」


新天地に移住する人たちの中には、住む場所だけではなく、心機一転、新しい仕事にチャレンジする人も少なくないといいます。
そんなキャリアチェンジを希望する人たちに、人気が高いのがWebデザイナーなんだそう。

 


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その気持ち、なんだかわかります。「デザイナー」という肩書きには、なぜか人をワクワクさせる響きがありますよね。しかも、Webデザイナーは、以前紹介したWebライター動画編集のように働く場所も時間も問わないのが最大の魅力。

クラウドワークスの相場を見てみると、例えば、Webデザイナーの王道のお仕事であるホームページ制作は20万円〜(デザイン、コーディング/TOP・下層の2ページ)。初心者・未経験OKの案件も多いバナー作成は5000円〜、ロゴ作成は3万円〜と、仕事の内容によって、仕事のボリュームも金額も大きく違うことがわかります。

しかし、初心者が「よし、やってみよう!」といきなりWebデザイナーになれるわけではありません。独学でも学ぶことは可能ですが、ホームページ制作を受注するには実績やポートフォリオなどが必要となるので、初心者がいきなり請け負うのは、はっきりいって難しいのが現実……。そのため、巷(ちまた)にはWebデザインのスクールが溢れています。

例えば、老舗専門学校のデジタルハリウッドのホームページを見てみると、Webデザイナー専攻では、ソフト(Illustrator、Photoshopなど)、デザイン(バナー、ラインディングページ、Webサイト、ロゴなど)、マーケティング(SEO、Googleアナリティクスなど)、言語(HTML、CSSなど)を専門的に学ぶほか、概論として著作権やワークフロー、フォント、色の基本などまで広く学びます。それだけ知識や技術が必要ということ。

ちなみに、6ヵ月で50万円超。期間も、内容も、金額も、かなり本気で取り組まないと、元は取れないし、覚悟が必要です。


ここまでガッツリではなく、もう少し手軽な「副業スタートアップパック」というのもあり、こちらは2ヵ月でバナー作成に関わる知識と実務を学べるコースです。

スクールに通った場合は、知識や技術の習得だけでなく、そこで作った作品をポートフォリオとして活用できたり、お仕事の斡旋(あっせん)があったりと、メリットも大。ただ、Webデザイナーのスクールはどこもそこそこ高額です。

「始める前から大きな投資はしない」というのが、稼げる自分探しの鉄則。本当に自分がその仕事が続けられそうか、自分がやりたいことなのか。それがわかった上で、スキルアップやステップアップのために「スクールに通いたい」という気持ちが湧き上がった時が、スクールに入るタイミング。まずは書籍やウェブ、YouTubeなどで独学でやってみることをおすすめします。

Webデザイナーとひと括りにしましたが、バナー作成とホームページ制作は別物です。

バナー制作は、皆さんもよく目にするように写真や素材、文字を組み合わせて1枚の画像に仕上げるもの。前述のように、初心者や未経験OKの案件もあるので、まずは独学で始めるならここから始めるのがとっつきやすいかも。

なお、Web関連の国家資格には「ウェブデザイン技能検定」があります。3級は初心者向けの内容なので、まずはそこを目指してみるのもいいかもしれません(ちなみに2級は実技、1級は実務経験が必要になります)。