上司が威圧的な態度を取るのは、上司本人の課題

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具体的には、このように考えます。まず、上司が威圧的な態度を取るのは、上司本人の課題です。

その上司は、「部下にはきつくあたっていい」という思い込みをもっていて、どんな人にもそのような態度で接しているのかもしれません。あるいは家庭がうまくいっておらず、ストレスをAさんにぶつけているだけかもしれません。

たとえ、Aさんへの期待から叱っていたのだとしても、部下のストレスに気づけないのですから、上司の洞察力不足です。

いずれにせよ、間違った仕事観をもっているのも、感情をコントロールできないのも、部下の状態を把握できないのも「上司の課題」。Aさんの課題ではありません。
 

 


では、Aさんの課題はなにかといえば、「上司の言動からストレスを感じている自分」の状況を解決すること。そうわかると、次のような対策が考えられます。

・納得できる成果が出ていない状況を受け止め、その事実を前向きにとらえて、適切な努力や工夫を重ねる
・自分の好きなことやリラックスできることをして、ストレスを解消する
・上司の叱責にストレスを感じる自分の内面を掘り下げていく(幼少期に、父親に叱られたなどの体験が原因になっているケースもあります)
・場合によっては、「パワハラを受けている」としかるべき部署に申し出る

そのような話をするうちに、Aさんは、自分に100%非があるわけではなく、状況を改善する方法は複数考えられると気づいたようです。

課題を切り分けるようになってから、小言をいわれてもたいていは受け流せ、気分転換しながら、自分のペースで仕事に取り組めるようになったとのことでした。