人気YouTubeチャンネル「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリでの家探しや新しい暮らし方を綴ります。  

家具を買い足す場合、みんなはどのように探すのだろうか? 基本である寸法を測るのはもちろんだけれど、そのサイズにぴったりなものが見つかるという保証はない。もちろんオーダーメイドを選択すれば可能だが、市販されているアイテムとなると、どうしても譲らないといけない点が出てくる。

そして我が家は、夫も私もアンティーク家具が好き。アンティーク家具というのは厄介で、寸法やサイズなどで判断する前に、もはや全てが一点ものというプレッシャーがかかってくる。「これ、家に入るのかな? ちょっと考えよう」などと言っているうちに売れてしまうかもしれないという重圧と戦わなくてはならないからだ。

素敵だけれど新品より難しい「アンティーク家具」探し。これぞと思うものに出合う方法は?【フランス在住・井筒麻三子】_img0
定期的に訪れているアンティーク家具ショップ。行くたびに品揃えが変わっているので、パトロールは大事だなと毎回思います。

この問題点において私が辿り着いた結論は、「欲しいものは、それほど欲しくない前から考えて探す」ということ。言ってること矛盾してないか? という感じだけれど、私がやっとめぐり逢えて気に入っている食器棚は、まさにそんな感じで突然見つかった。

 

以前もどこかで書いたかもしれないが、食器棚は、「食器を入れるスペースが少なくて厳しい〜」と感じるようになってからずっと探していたものの、なかなか想い描くサイズ感のものがなかった。すでに食器がどこにも入らず、床の上に積まないと入る場所がない! なんて状態だったらば、流石に私も「そんなこと言ってる暇ないわ」と、無難な食器棚を買っていたかもしれない。

 
  • 1
  • 2