10月期の深夜帯は、“飯テロ”ドラマが盛りだくさん! 食欲の秋がさらに楽しみになるような作品をピックアップして、見どころを紹介していきます。

『スノードロップの初恋』(カンテレ・フジテレビ系/毎週火曜23:00〜)


あらすじ:ある日突然現れ、家に居座ることになったミステリアスで美しい青年。彼の正体は、人間界に初めて降り立った死神だった……。
 


『スノードロップの初恋』は、あらすじを読んだとき、「めちゃくちゃファンタジー要素が強い作品だなぁ」と思いました。人を愛したことがない死神×人に尽くしてばかりの女性が織りなす笑って泣けるラブストーリーと書いているけれど、自らを死神だと名乗り、命の期限が見えると話す朔弥(宮世琉弥)のことを、奈雪(小野花梨)は果たして好きになれるのか? と。

でも、朔弥の“守ってあげたくなる”感じが良すぎるんですよね。第1話を観て、「これは、死神だと言われてもかくまってあげたくなるかも……」と思っちゃいました。宮世さんは、『くるり〜誰が私と恋をした〜?』(TBS系)で、ちょっぴり(というか、だいぶ?)チャラめの役を演じていたので、“陽”のイメージがついていたのですが、“陰”な感じももの凄くハマっている! 

朔弥は、基本的にミステリアスでなにを考えているか分からないんだけど、可愛いところもあって。帰宅した奈雪を体育座りでちょこんと出迎えているシーンなんかは、「えっと、これは『きみはペット』だっけ?」とツッコミを入れたくなりました。あまりにも、可愛すぎる! 

ちなみに朔弥は、奈雪の父のグラタンを食べたくて人間界に降り立ったらしく。第1話では、奈雪が亡くなった父のレシピをもとに、グラタンを作るシーンが描かれました。回想も含めると、何度も登場するので、“飯テロ”注意! ファンタジーで癒やされる展開ではあるけれど、死生観についても語りかけてくるところが推しポイントです。