毎日2回、鏡で全裸を確認──50代を迎えた大草直子さんが実践している、おしゃれや人生を楽しむコツとは？

体や心の変化を真正面から受け止めて人生を楽しむ

他者の意見に流されない確たる“自分”を持っていながら、他者を尊重する心の余裕もある。筆者などは、男女を問わずそんなバランス感覚を持った大人を見ると「とても素敵だな」と感じるのですが、以前、TVのトーク番組でお見かけしたファッションエディターの大草直子さんにも似たような印象を抱きました。

筆者が語るまでもなく大草さんの魅力を知りつくしている方は大勢いらっしゃると思いますが、そんな彼女の最近の心持ちを知ることができるのが、『見て触って向き合って　自分らしく着る 生きる』というエッセイです。
 

タイトルが示す通り、大草さんが50代を迎えた自分と真正面から向き合い、そこから導き出したファッションやメイク、日常生活を楽しむコツをつづった本書。読み終えた筆者は、大草さんが素敵に見えるのは加齢による体や心の変化をありのまま受け止め、自分をごまかすことなく生きているからだと確信しました。

こう書くと「自分に厳しい」とか「ストイック」というふうに解釈されそうですが、大草さんの場合はむしろそれとは正反対で、ご自身に対しても読者に対しても優しく元気づけている印象でした。

それはいったいどのようなものなのか？　気になる本書の一部を覗いてみましょう。