【弁護士が伝授】自分だけは大丈夫...ではない! 副業詐欺の最新手口と回避法を解説!_img0
 

副業詐欺に遭った人のほとんどが気づかない理由とは?


「電子書籍を買うと、特典で初回無料電話サポートがあり、ぜひご利用くださいという流れになります」(佐久間さん)

初回特典、無料サポート……2000円払ったら、せめてこれだけはもらっておいた方がいいのでは?と思いそうです。

無料サポートの手続き画面には、第3希望くらいまで希望を日時を入れる欄が出現します。ジムやエステなどの体験でもよくあるパターンなので、これまた何の違和感もありません。何なら、この流れから事前カウンセリングや体験に行って、そのまま入会して、楽しく通った経験もあるくらいなので、プロセスとしての違和感もなし。

そして、いよいよ希望日時で電話サポートが始まると、サポートという名のもと有料プランへの誘導へ…。
50万円、100万円のプランを利用するとこれくらい儲かりますという話になるといいます。が、さすがにそんな話になったら詐欺だと気づけそうな気がします。しかも、直接対面して勧誘されたら断れない人でも、電話だったら逃げられそうですが。

「厄介なのが、自分のお金を振り込ませるわけではないので、詐欺だと気づかないんです」と佐久間さん。

 

どういうことでしょうか?

「『この副業は誰でもできるわけではないので、審査があります』と言われるんです。アプリをダウンロードさせて、年収を含めた個人情報を打ち込むのですが、それが消費者金融の審査になっている。それを彼らは審査と呼んでいます。
しかも、電話を繋ぎっぱなしで、遠隔監視アプリをダウンロードさせて行います。遠隔監視アプリのIDとパスワードを業者側に伝えることで、詐欺業者側はいとも簡単に誘導していきます。遠隔操作されているとあまりにスムーズに事が運ぶので、気づけば消費者金融で借金をさせられています」(佐久間さん)
さらに、同時に大手銀行の口座開設も行うのが典型的な手口だといいます。大手銀行なら怪しさゼロですね。

ここで注目してほしいのが、お金の動き。

ここまでの流れで、自分のお金が減ることも、自分の既存の口座に振り込まれることもありません。つまり、だまされている人は、自分の懐(ふところ)はまったく痛んでないので、詐欺に遭っている実感がわかないんだとか。
でも、間違いなく借金を背負わされています。