約9割の親が発達が気になる子を育てながら働くのは難しいと感じていた
 

働きながら発達が気になる子を育てていると、必ずぶつかるのが仕事と療育の両立問題。実際、私のインスタグラムのアカウントでアンケートを取ったところ、働き方を模索するママがとても多く、子どものサポートのために仕事を辞める、もしくは働き方を変えざるを得なかったという方が多いことを改めて実感しました。 

「ママ友も、無理して付き合うくらいなら距離を取っていい」“働き方を変える母親が6割”障害児育児のリアルと、先輩ママからのアドバイス_img0
 
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発達っ子の「小1の壁」は年長から始まる 
 

また、共働き家庭にとって避けては通れないのがいわゆる「小1の壁」問題。発達が気になる子を育てていると、通常の入学準備に加え、考えなければならないことが遥かに多いのが現実です。年長になると、就学先の決定とあわせて、放課後や長期休みの過ごし方についても調整する必要があります。

低学年を乗り越え、親子ともにペースをつかめると、道筋も見えてくるので、この数年を乗りきれるよう準備はしっかりとしておきたいところ。勤務先の時短勤務や休暇制度の確認、働き方の変更も含め、どんな選択肢があるのか早めに検討しましょう。放課後等デイサービスの見学は年長になったらスタートし、秋〜冬にかけて利用申請をして年明けには決まっていると安心ですね。

長期休みのことまで考えて、預ける段取りや利用時間の相談を年長のうちにすることを考えると、「発達っ子の小1の壁は年長から始まっている」と言っても過言ではありません。入学後は、きょうだいがいて送迎先が違うとさらに大忙し。夫婦の役割分担のほか、親や親戚の協力、民間学童やファミサポの活用、習いごとでの居場所の確保、家事の外注など、使える手段はフル活用し、小1の壁を乗り越える準備をしたいですね。

入学準備から小学校生活のさまざまな困りごとへのサポートについてまとめた書籍『感覚統合✕モンテッソーリの視点で伸びる! 発達が気になる小学生の学校生活&おうち学習ガイド』では、今回の内容以外にも保護者が抱える悩みについて、りっきーさんのアドバイスが掲載されています。
 

 
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『感覚統合✕モンテッソーリの視点で伸びる! 発達が気になる小学生の学校生活&おうち学習ガイド』
著者:りっきー イラスト:畠山きょうこ 講談社 定価1870円(税込)

予約開始後すぐ現役ママ・パパ世代のSNSで話題に!「家庭教育部門」や「障害児教育部門」の売れ筋ランキング(2024/08/03調べ)などで、早くもAmazon7冠達成!

自身も発達障害(自閉スペクトラム&ADHD)のある小学生を子育て中のモンテッソーリ教育の専門家が、その豊富な経験と専門知識をまとめた、「家庭でできる支援の大全集」! 就学準備〜小学校生活や教科学習で出てくる困りごとに寄り添って、悩みごとにおうちで取り組める改善策を紹介します。

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りっきー
プラスモンテ®️主宰。大阪生まれ。大阪府立三国丘高校、神戸大学国際文化学部卒業。小6と小2の男児の子育て中。日本モンテッソーリ教育綜合研究所2歳半–6歳コース教師資格所有、保育士。「発達障害臨床研究会(宇佐川研)」オンラインサロン講師。長男に発達障害(自閉スペクトラム症&ADHD)があり、自宅での取り組みを模索する中で、「モンテッソーリ教育」と「感覚統合」に出会う。自身の子育てで悩んだ経験から、発達のことで悩む保護者と子ども、支援者の3者をつなぐ役割をしたいと考え、会社員から教育業界へ転職。その後独立。モンテッソーリ教室での講師業のほか、全国各地での講演、保育園・療育施設などで出張研修・オンライン研修等をおこなっている。現役ママたちが“編集部の中の人”としてコラムや公式Instagramを通じて情報発信するメディア「with class mama」にて、連載「りっきーの凸凹(でこぼこ)道を行こう!」を執筆。著書に『感覚統合の視点で「できた!」が増える!発達が気になる子のためのおうちモンテッソーリ』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。Instagram:@ouchi_monte_ryoiku


イラスト/畠山きょうこ
構成/with class編集部
 
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