パパママの役割を逆転している夫婦も目立つ?
子どもが小さいうち、母親の睡眠時間が削られるのは仕方がない。
そんな声も多い中、夫は私の疲労を「母親だから当たり前」とはしませんでした。一般的な常識に流されず、「大変なら分担する」という判断を彼自身でしてくれたんです。育休は取らず、わりと激務で有名な職種の会社員として働きながらだったので大変だったと思います。でもおかげで私は0歳児を育てる傍らで、睡眠はしっかり確保できました。当たり前のことではないし、今でも感謝しています。
ちなみに私の夫だけでなく、いわゆるパパママの役割を逆転している夫婦は最近よく見かけます。
子どものお受験サポートを率先しているパパや、ママより長い長期の育休を取得するパパに、ママ友に混じって女子トークにすんなり馴染むパパ。(女子会に混じり子どもの遊び場や地域のイベント、習い事情報を取得したり、連れ立って食事をして子ども同士を遊ばせるのも立派な育児スキルであり、相応の時間と労力を使うものですよね)
かつて育児参加をさほど強要されなかった男性側からすれば、表面的には労力が増えることになるので面倒さやしんどさを感じることもあると思います。しかし今回のパパ4人組も然り、古い価値観に捉われない柔軟性は人間関係を楽にするし、家庭、そして最終的には本人の幸福度にもつながるのではないでしょうか。
逆に、時代に合わない価値観を持ち続けるのは一見楽かもしれませんが、うまく令和にアップデートしないことには、近年ではモラハラと呼ばれたり家族不仲に陥ったりで、結局はトラブルを招くように思います。
(そんな例をたくさん挙げた連載もありますのでぜひご覧ください。『夫婦の選択』)
そんなこんなで、ママOFF旅を手に入れた4人の女たち。
想像に容易いと思いますが皆大盛り上がりで、やはり天にも昇るような気持ちです。
去年ミモレで書いた記事で「ママの一人旅ブームが起こればいい」なんて書きましたが、それが現実となったのです。やはり願いは声高々に宣言するに限る。
さらに、「ママOFF旅」という言葉が、私たちの気持ちをぐんと自由にしました。母親という自分のスイッチをOFFにして、学生時代から仲の良い女友達と旅行。あれこれ計画を立てているうち、ふだん無意識のうちに囚われているブロックのようなものがどんどん外していくような感覚がありました。
その結果……気づいたら、パリからスペインのイビザ島をメインに楽しむ旅に変わっていたんです。
子連れでは距離的にも場所的にもいろんな意味でかなり難易度が高い楽園。ママとなった今、「私には無縁だ」と無意識に感じながらも、長いこと憧れていた場所。でもママスイッチをOFFにした大人の女4人が揃ったなら、どうせなら思いっきり足と羽を伸ばし、とことん女子旅を楽しもうという展開になったのです。
つづく。
次回予告▶︎アラフォー女が本気でママを「OFF」した結果……
漫画/小澤サチエ
前回記事「「ママ業も有給があっていい?」5歳の息子と離れ、1週間ママOFF旅へ。“さすがに無理そうな夢”の夫への交渉法 」はこちら>>
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