現実を突きつけることも愛


合否の発表は、ひとりひとりに対してかなり具体的な評価コメントが伝えられた後に結果が言い渡されるという斬新なスタイルなのですが、落ちた子に対しての切り出しが、「初めて会った時からこんなに魅力的な人がいるんだなって。新学期で本当に可愛い子を見つけた時の気持ち」、「歌も声も完璧で本当に私も敵わないなって思うくらい完璧」とこれ以上ない誉め言葉だったり、逆に通過した人に対し、「ちょっと雑過ぎるイメージがありました」とかなり厳しいコメントだったり、「え、どっちなの?!」の連続で、手に汗握る展開でした。

ちゃんみなはこのオーディションで「人格やその人自体を否定するような言葉は絶対に言わない」と宣言しており、終始いいところを褒める方向で進んでいきました。しかし、合否発表ではドキッとするような手厳しいコメントも多く、プロとして求める基準の高さや、決して手加減はしない、本気で向き合うという強い意思を感じました。普段優しく褒めてくれる人が言う厳しい言葉だからこそ、よりインパクトがあり、候補者にも刺さっていたように思います。

通過できなかった人たちに対して、お決まりのように上辺だけで褒めたりすることなく、よかった点は明確に伝えつつ、ここが残念、間に合わないスキル感だった、など現実をしっかり伝えていて、本当にその人の将来のことを考えているんだなと感じられました。
 

 


とてつもない歌唱力だからこその不合格


その中でも特に印象的だったのが、REIへのコメント。6チームの中で特に視聴者の反響が大きかった課題曲『本能』チームの中でも、圧倒的歌唱力を発揮し大きなインパクトを与えた彼女。そんな彼女に対して、ちゃんみなはこう伝えました。

「これは本当に悩んだんだけど、すごくすごく悩んだ結果、REIちゃんの歌ってめちゃめちゃすごいの。本当に色んな人を動かすと思うし、いろんな人の人生を変えるスイッチを押すと思うんです。

私は無理にダンスをしてほしくないって思いました。なので今回はごめんなさい。だけと違う形でぜひまたREIちゃんを見たいなと思いました」

ダンス未経験である彼女は経験者たちに囲まれ、不甲斐なさを感じ泣いてしまう場面も。それでも必死に食らいつき、本番では素晴らしいパフォーマンスを披露しました。そんな彼女に対し、歌一本でやっていく可能性を提示したのです。

「どんな形でも絶対に咲くのよ、その花って」、18回オーディションに落ちたちゃんみなが不合格者に伝えた言葉とは【ノノガ】_img0
 

通過できなかった子たちにはSKY-HIからもコメントが送られるのですが、REIに対し、

「あなたの声はそれこそ国をあげて日本が宝だと言っても何もおかしくないくらい。これは本当に大げさじゃなくて、他で聴いたことがないレベル」

と強烈なエールを送ったのでした。