多くの女性のファッションアイコンとして注目され続けてきた俳優の萬田久子さんも、66歳のマダム世代に。「年齢なんてただの数字よ!」をモットーに、その時代に合わせて進化しつつも、ずっと愛し続けているものは捨てずに、自分らしく着こなしていらっしゃいます。
そんな萬田久子さんのお洒落アイデアをオール私服&セルフスタイリングでたくさん詰め込んだファッションブック『萬田久子 オトナのお洒落術』より、マダム世代はもちろん、ミドルエイジにも参考になるファッションルールをご紹介します。
最終回の今回は、ファッションを楽しむための食事のお話です。
【第5回】 お酒をやめたら体調が激変!? 萬田久子さんの食事情
「朝は白湯と塩でスタート。身体に水分を入れると腸が動き出す感覚が分かるの。その後、クリ&モモ(愛犬)の散歩に行き、帰ったらデカフェを飲み、ランチはヨーグルトにフルーツやナッツ、シリアルなどを混ぜて食べるのが日課。毎日食べても飽きないんです。あと干し芋を焼いて食べるのも好き。残ったらもっとカリカリに焼いて細かく割り、瓶に入れておいて、いつでも食べられるようにしています。夜は遅いディナーになることもあるけど、お腹が空いていたらガマンはしません。夜10時でもフレンチを食べます(笑)。逆にランチを多く食べた日は、夜は抜いたり、ホットミルクだけにしたり。ほんとこれも、バランスよね。
でもね、お酒を飲んでいた頃はヨーグルトなんて食べなかった。3年前にソバーキュリアス(※)を始めて断酒してから食生活が変わったんです。飲んでいた頃は『今日何食べる?』より『今日何飲む?』を優先していたから、まずは肝臓と相談。夜更けまでワインを飲んで、朝はシャンパンで朝シャン(笑)。
お酒をやめたきっかけは何だったんだろう? 答えは複雑。『どうして離婚したんですか?』って言われるようなものよ(笑)。ただ、大きなきっかけはコロナ禍かな。家で飲んでるうちに、『あれ、なんか違う。お酒が好きというより、お酒の場が好きだったのかな』って。今はなんだか新しい世界にいるんですよね。自分が新鮮に見えるというか。だけど、いつかはまた飲む日が来るかもね。先日銀座のバーに行ったら、美味しそうなベリーニを出してくださって。『飲もうかな』と一瞬思ったんだけど、自分の中でのルールがセーブしたんですよね。この先びっくりするほど嬉しいこと……う〜ん、どんなことかはわからないけど、お酒で乾杯できる日が訪れるかも。それが楽しみの一つになっています」
※ソバーキュリアスとは? −−− お酒を飲める人、または飲んでも問題ない人が「あえてお酒を飲まない、控える」という選択をするライフスタイルのこと。sober(シラフ)とcurious(好奇心旺盛)が組み合わさった造語で、「シラフへの好奇心を持つ」と意訳できる。
萬田久子さんの日々の食事を公開!
今回でミモレ短期連載「萬田久子 オトナのお洒落術」は終了となりますが、萬田さん流、ファッションを楽しむためのアイデアはまだまだあります!
ぜひ発売中の書籍「萬田久子 オトナのお洒落術」でご覧くださいね。
※本記事の衣裳はすべて個人の私物となります。ブランド名をご紹介していますが、メーカー等にお問い合わせされても、現在お取り扱いがない場合がございます。あらかじめご了承ください。
※ブランド名は購入当時の表記に基づいています。
『萬田久子 オトナのお洒落術』
萬田久子著 講談社刊
定価1980円(税込)
好評発売中!
「Age66なんて、ただの数字よ!」
オール私服&セルフスタイリングで魅せる、オトナのためのファッションバイブル決定版! この本では「ずっとお洒落を楽しむ秘訣」「年を重ねたら黒を“まやかし”に」「私を育ててきた永遠の名品」「イベントごとは本気で遊んで♡」「マダムになった今改めて気づく着物の魅力」など、萬田イズム満載のお洒落ルールと共に、長年愛してきた洋服を使ってご自身でスタイリングをした、愛に溢れるコーディネートをたっぷりとご紹介。
ファッションだけでなく、よりお洒落を楽しむために必要な「美と健康」についても深掘りします。
ヘア&メイク/黒田啓蔵(Iris)
スタイリングサポート/森元優
取材・文/宮原友紀
第1回「60代になって心を奪われたのは「厚底靴」マダム世代の足元は“ラクだけどちゃんとお洒落”が新定番!【萬田久子】」>>
第2回「エルメス、シャネル、ティファニー…年を重ねるごとに馴染んでいく「私を育ててきた永遠の名品」【萬田久子】」>>
Comment