また、ファッション性を犠牲にしてでも、体を冷やさない服装を徹底している。胸元や脚・腕を露出しない、下にキャミソールもズボン下も重ねて二重にする、緊急用レッグウォーマーや腹巻きを持ち歩く。真夏でもストールと羽織ものは必須。
レストランでは、まず空調の位置をチェックし、風が当たる席は避ける。仕事で薄着の衣装の場合は、背中の肩甲骨の間くらいにある、風邪が侵入してくるらしいというツボ「風門」や、太い血管が走るそ径部や脇の下にカイロを貼り、いつ何時も隙を作らないようにしている。
1、2年に一度の健康診断は、長期ビジョンの体調管理に役立てている。数年にわたり、ラジオで月に一回、医師のゲストに話を伺うコーナーをやっていたおかげで、健康診断との付き合い方についてもたくさん教えてもらい、私の中ですっかりコツが確立した。
私が健康オタクなのを知っている友人や同僚からは「オプションがたくさんありすぎてわからない」「毎年どこで受ければいいのか迷ってしまう」「検査が痛い、怖い」などと相談されるが、ひとつずつシンプルに考えてみて、と体験談を語っている。
オプションは、「みんなが受けているから」に振り回されると、惑う。それよりも、自分の体の弱点や家族の既往歴に目を向けると決めやすい。もちろん、まず女性の場合は、日本では乳がんも子宮頸がんもまだ増加しているため、婦人科と乳がんの検診はオプションで必ず受けた方がいいことは、もはや常識になってきた。
それ以外は、糖尿病や心臓病、消化器の病気、がんなど、自分の家系に多い病気があるかどうかを知っておくと、オプションを選ぶ参考になると私は考えている。検査を受ける時も「私はここがポイント」と気をつけて検査を受けられるし、結果で並ぶ数字に目がチカチカする時にも、どの検査に注目すればいいかがわかっていると、随分と見やすい。
さらに、「毎年どこで受ければいいか」「検査が怖い」という問題。私が達した答えは、自分が好きな”推し病院”や通いやすい施設をまず選ぶこと。そして、一度決めたらとにかく毎年同じところに通うということだ。毎年の健康診断は、ある1回の数値だけでなく、その「数値の変化」こそが大切な情報だからである。
毎年同じだったのに今年変化した、ある数値が急上昇/急降下している、などが、「あれ?」と思うべきサインのため、毎回同じ指標、同じ検査方法で定点観測していくことに意味があるという。検査を受ける施設が変わると、指標や検査薬、数値の書き方などが変わってしまうこともあり、比較できなくなることもあるそうだ。だから、好きとか、通いやすいという理由でひとつ施設を選んだら、毎年同じところに通うことが大事だ。
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