2021年に開催された東京オリンピックで、聖火リレーのランナーを務め話題となったご長寿の女性は、その時点でなんと御年104歳! 雨の中をしっかりとした足取りで聖火をつなぎ、その光景が新聞やメディアでも大きく紹介されました。
その時にランナーを務めたのが、栃木県で理容室を営んでいる箱石シツイさんです。
シツイさんは現在108歳。今もご自分のお店で元気にハサミを握る、理容師歴94年(!)の「現役理容師」です。
12歳で奉公に出て、14歳で上京して理容師修行。20歳になって理容師免許を取得し、22歳のときに結婚。念願だった自身のお店も持ちました。ですがその後は夫が出征して戦死、さらに空襲でお店が焼けるなど、耐え難い不幸が続いたといいます。2人の子供たちと親子心中を図ろうとしたこともあったのだとか……。
箱石シツイさんの著書『108歳の現役理容師おばあちゃん ごきげん暮らしの知恵袋』には、そんな壮絶な1世紀を生き抜いてきた、たくましくも優しいシツイさんの言葉が綴られています。
そこで今回は、今も「理容師」としてハサミを握り続ける108歳のシツイさんの本から、生涯現役で楽しく過ごすための暮らしのヒントを、一部抜粋してご紹介します!
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