占星術が他の診断と異なる理由


――それは、なぜなのでしょう。

世の中には、〇〇診断みたいな自分を知るための手段が溢れていますが、たいていはセルフチェックによって結果を導き出しますよね。ジャッジするのが自分である以上、エゴの呪縛からは逃れられませんし、結果も「自分はこういう人間だろうな」というイメージに紐づくことになります。でも占星術には、それがない。生まれた日時と場所を入力するだけで、あなたがどういう人間なのか、データで浮かびあがってくる。たとえば財運を示す2ハウスに星がたくさんある人は、財力を高める素質をもっているということ。もし現状、お金がなくて困っているのだとしたら、ひょっとして日々の選択が間違っているのではないか、その星を活かすために何ができるのかを考える、というのが僕の言う「才能を意識して使う」ということなんです。

11/20、冥王星が水瓶座に入り、風の時代の“本番”スタート!「自分の才能」をちゃんと知ろうとするだけで人生が変わる【占星術士yujiインタビュー】_img0
 

――確かに「こうありたい」と願う姿と、実力を発揮できることって、違いますよね。Yujiさんも、もともとデザイナーで身を立てたいと留学までして努力を重ねていたのに、けっきょく鑑定の道が向いているとわかってキャリアを変えた、というお話も本書にありました。

そうですね。ただ今となっては、デザイナーの仕事も鑑定士の仕事も根っこは同じだなと思っていて。デザインの目的には、機能性がいいとか、心が便利になるとか、生活がラクになるとか、いろいろありますが、その対象がモノから人生に置き換わっただけなんですよ。その人が本来持っている素質を引き出して、評価されて認められるためにはどうしたらいいのか、一緒に考える。その人がどうありたいか、僕がどうあってほしいかはさておいて、星の配置によって導き出される客観的なデータに基づいて、新たな視点をとりいれていけたらいいなと思っています。
 

 


「自分のことは自分がよくわかっている」というのは傲慢


――そのために必要なのが、星の配置を示すネイタルチャートと呼ばれる環状の図式です。最初に本を開いてみたときは、こんなの自分じゃつくれないよ!と慌てましたが、書いてあるホームページに行ったら無料で作成できたので、ほっとしました(笑)。

僕のおすすめ以外にも、「ネイタルチャート 無料」と入力するだけで基本情報がとりだせるサイトがたくさんあるので、いいと思うものを利用してみてください。もしかしたら「こんなの違うよ」と抵抗を覚える結果も出てくるかもしれないけど、僕は、「自分のことは自分がいちばんよくわかっている」というのは傲慢だと思っています。だって、自分の顔すら、自分がいちばん目にする機会が少ないわけでしょう。他人からどう思われているかのほうが、よほど正確だということもあるはず。人の想いや願いから切り離された、情報の蓄積に過ぎない占星術を通じてだからこそ見える「自分」を素直に受け止め、どんな才能があるのか知ろうとしてみるだけでも、人生は変わるはず。そしてそれこそが「風の時代」を生き抜くために必要なことだと思います。
 

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<新刊紹介>
『星読みで才能を見つける本 
自分の知らない自分に出会える』

著:yuji
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講談社

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『「風の時代」に自分を最適化する方法』が6万部突破の人気占星術士 yuji、3年ぶりの星の本!

「自分なんか何の才能もない」「やりたいことがわからない」
あなたはそう思い込んでいるかもしれないけれど、星は、あなた自身よりよく知ってます。あなたの才能と財のありかを!

【この本のパーソナルな星読みでわかること】

・努力しなくてもできてしまうこと
・今は苦手に感じていても実は得意なこと
・あなたの財の源泉
・適性がある職業
・あなたに財をもたらすご縁
・人より圧倒的な才能がある領域
・社会で自分を役立てる方法
・人生で本当にやりたいこと etc.


取材・文/立花もも
撮影/大坪尚人(講談社写真映像部)
 
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