「リアルと架空の世界の間を行くキャラクター。『名探偵コナン』にも見える」
どんなキャラクターなのか、さらに聞くと、ソン・ソックがイナの役を日本のアニメキャラクターに例えて説明してくれました。
「イナはリアルと架空の世界の間を行くキャラクターだと思うんですが、本当にうまく表現されていて。ある面では、日本の『名探偵コナン』にも見えるんです。そんなキャラクターを昇華させる能力に驚きました」。
まさかの「コナン」です。華麗な推理を見せてくれそうで期待が高まります。キム・ダミからもソン・ソックの魅力がひしひしと伝わってくる発言が飛び出します。
「ソン・ソックさんは本能的に演技するような方だと感じました。眼差しも仕草もとっても自然に演技されるんです」。
キャリアを積むソン・ソックに敬意を表すキム・ダミは、来年30歳を迎える自身についても語ってくれました。
「これから青春作品には出演しにくくなるだろうから、今のうちに若い役に挑戦したいと思っていました。なので、今回の役柄は貴重です。思えば、20代最後の作品になります。ユン・ジョンビン監督とソン・ソックさんとご一緒できて、良い思い出になりそうです」
ドラマ「ナルコの神」を代表作に持つユン・ジョンビン監督も今回のイベントに参加していました。イベントではこの「ナインパズル」を含め、ディズニープラスで独占配信される8本もの作品が発表され、韓国から総勢20名の俳優とクリエイターがシンガポール現地に参加するという大規模イベントということもあって、キム・ダミは「格式あるファッションにしようと思いました。なかでもポイントはこの靴です」と、ファッション・アイコンと言われるだけのコメントも。
これを聞いて、ソン・ソックが「高さのあるハイヒールなので、バレー選手のように感じました」と茶目っ気たっぷりに補足。さらに、シンガポールに向かう時、キム・ダミが着用していた白い半袖Tシャツが売り切れたエピソードまで披露してくれました。もちろん劇中の衣装も期待して良さそうです。イナが着用するネクタイやスカートなどデザイン性に溢れていることが明かされ、ファッションも拘りが詰まった作品です。
終始和やかなムードが続き、「キム・ダミを囲む会」とソン・ソックがキム・ダミの笑顔を増やす場面も多々ありました。この夢のようなキャスティングを決めたユン・ジョンビン監督の言葉からも作品の面白さが感じ取れます。
「以前から2人のファンでした。台本を読んですぐにこの2人にお願いしようと思ったんです。何よりキャラクターがユニークですからね。漫画の要素もあり、具現化する上でどなたに演じてもらうのがベストか。最初に浮かんだのがキム・ダミさんとソン・ソックさんでした」
謎に包まれたパズルで始まる連続殺人事件の秘密を明かすために捜査に奮闘し、予測不可能なストーリー展開の中で2人がどのような化学反応を起こすのか。個性と存在感、演技力を兼ね備えたキム・ダミとソン・ソックですから、期待するしかありません。
構成/山崎 恵
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