みなさま、こんにちは~♪ 引き続き絶賛ダイエット中なのですが、もう少しまとまって(結果が出て)から書きますので、今日は久しぶりに和装の話題になります。よろしかったら、お付き合いくださいませ。

和装が身に付いていない私のコーディネートは、洋装感覚でワントーン気味にまとめることがほとんど。同系色の濃淡や〇〇色×白、〇〇色×黒など、使ってもぜいぜい3色ぐらい。これって洋装のコーディネートでもよくあるやり方ですよね? 着物先輩から見ると“地味”で“面白み”がなく“色気なし”の合わせ方かなと思います。そんな着物姿にマンネリを感じながらも、“着ていて落ち着く”ため、和装ワードローブは“白・黒・灰・藍・紫”といった地味色・似た色ばかりに。

ところで“日本女性を美人にする色”として、メイクアップアーティストの山本浩未さんが著書や雑誌の特集で提案されているのが「白・黒・赤の3色ルール」。これってうっかり忘れがちですが、まさに真理! お顔のなかにあるこの3色を意識するだけでも素敵になれるので、ぜひ山本浩未さんの著書『おとなメイクは白・黒・赤だけでいい』など、チェックしてみてくださいね。

で、ふと和装にも日本の伝統色「白・黒・赤」は大切なはずと思い、和箪笥をじっくりと見直しても、見つからなかったのが赤でした。特に大人になってからは、和・洋を問わず赤が超苦手。どうにも落ち着かなくて、気恥ずかしくて、ほとんど持ってなかったのです。まずは和装のマンネリ打破のために素敵な赤を見つけなきゃ。ずっと赤を遠ざけていた私にも、抵抗なく使える“大人の赤”を――。

で急転直下、運命の「」に出会っちゃいましたw 
それはエルメス祇園店に洗いを出しに通った、昨年末の京都でのこと。
※こわいでしょ? こわいんですよ~w

「ゑり萬」の飛び絞りの帯揚げ
ちょうどTV番組『ぴったんこカンカン』で、女優・藤山直美さんが京都のあれこれを紹介していた回をチェックしていたので、吸い込まれるように「ゑり萬」さんの暖簾をくぐる私。京都のここでしか買えないんですよ~。着物や帯の反物はもちろん、ストールや風呂敷もありますが、藤山直美さんも激オシの帯揚げを見せてもらいます。赤といっても、明るいものから黒に近いものまで、季節に合わせてさまざまな色・絞り模様がありました。

淡い地色にいろんな“赤”で絞りを入れた「ゑり萬」の帯揚げ。柄は好きだけど、地色が違うなど、好みのものがない場合はオーダーも可能だそう。はしたなくも広げまくり、まさに“絞り”きれず、4枚を大人買い! でも、どれも本当に使いやすく後悔無し! ヘビロテしています。

「祇園ない籐」の漆塗りの草履 
以前に伺った時、亭主から聞いたのが『大女将が数十年愛用している、朱塗りの草履』のお話。とても印象に残っていて、うっかり訪問してしまいました。この日は、ご当人の大女将さんが接客を。ちょうどその“朱塗りのん”を履いていらして、いろいろ話すうちにちょっと試してみたくなり……。こんなに赤がしっくりくるとはびっくり。まさに「祇園ない籐」マジック! 和紙の台に漆塗りの職人さんがまず黒を塗り、その上に朱を塗り重ねていくそうで、こちらにもやはりいろいろな“赤”がありました。茶色に見えるものから、お習字の朱墨ぐらい明るい色、青い色も。足元は着物のかげになるので、落ち着いて見えますよとの説明を受けて、紅色の台を選び、花緒はすっきりした白にしました。

袋をかりて試し履き。真ん中のボコボコした台にしました。なんと前回を軽~く上回る衝撃のプライス……。とにかく残りの全人生をかけて、はき倒すつもり! 上にある、少し下地の黒がのぞいているのが大女将愛用の草履。こちらも足を入れさせてもらったのですが、このくらいの朱色もとても合わせやすそうでした。
帯まで真っ黒けのNGコーディネート@2017新年会。いままでなら白い草履を合わせてすっかりカラス族(古いったらないわ。みなさま、ご存知ですか?)になっていたところですが、朱塗りの草履がアクセントになって、華やぎアップです。でも、やっぱり素敵な白い帯があったなら……。

選んだのは、どちらも赤といっても年相応にやや渋め、濃いめの色み。それが妥協点でしたが、意外と使いやすく、何よりも新鮮でした。この歳になって……という気もしなくはないけれど、新しい何かに挑戦することって、いまさらながら大切だなと。この調子で決まりきったあれこれを、いろいろ見直してみようと思っています。