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気分に合わせてすぐ味わえる!
カンタン手作り混ぜごはんの素

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余った食材で作れて栄養満点、そして食卓も豪華になる混ぜごはん。一人分ずつ冷凍しておきレンジで加熱し、熱いごはんと混ぜるだけ。オーブンシートに包んで冷凍するので、そのままレンジに入れられます。細かく刻んだ具材がシートにくっつかないので、扱いがカンタン。忙しい時でもパッと味わえる混ぜごはんがあれば、なんだか安心します。料理家の上田淳子さんが提案する“新たなるつくりおき”で、作り方をチェックしましょう!

「青菜と桜えび」の混ぜごはんも具だけつくっておいて、食べたいときにごはんに混ぜるだけ。栄養面でもGOOD!

上田淳子さん

スイスのベッカライ(パン屋)やフランスの三つ星レストラン、シャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)で修行を積み、帰国後は料理研究家として活動。鳥取県に暮らす義母の入院後、家にいる義父の食事をサポートするために“冷凍お届けごはん”を試行錯誤の末に考案。「共働きごはん」(主婦の友社)、「中学・高校生のお弁当」(文化出版局)など著書多数。


青菜と桜えび

あっさりした塩味と桜えびの香ばしさで、食欲をそそる組み合わせ。青菜は大根やかぶの葉、小松菜など、中途半端に残った青菜を使えば無駄になりません。

 材料(4人分) 
・青菜(大根の葉、小松菜など) 150g
・桜えび 10g
・いり白ごま 大さじ1
・塩 小さじ1弱
・サラダ油 大さじ1

 作り方 
① 青菜はゆでて水にさらし、冷めたら水けをしっかり絞り、みじん切りにする。桜えびは粗く刻む。
② フライパンにサラダ油を熱し、青菜を中火で2〜3分炒める。桜えびと白ごまを加えて、塩で味を調える。
③ 2が冷めたらオーブンシート4枚に等分にのせ、平たく鳴らして堤、ポリ袋に入れ、ラベルを貼って冷凍する。

 手順 

  • 一人分ずつオーブンシートにくるんで冷凍しておく。食べるときに冷凍庫から取り出す。
  • ポリ袋から出し、シートに包んだまま電子レンジで1分ほど加熱。
  • 温めた中身はこんな感じ。あとはホカホカのごはん一膳分に混ぜるだけ!



ちくわとえのきだけ

味がしっかりしみたちくわとえのきだけは、ごはんとの相性抜群です。食感も楽しめる混ぜごはんは、マンネリしガチな食卓にあるとうれしい一品。

ちくわの食感も楽しい!「ちくわとえのきだけ」の混ぜごはん

 材料(4人分) 
・ちくわ 2本
・えのきだけ 100g
・油揚げ 50g
・しょうゆ、みりん 各大さじ2

 作り方 
① えのきだけは石づきを除き、5mm長さに刻む。油揚げは1cm角に切り、ちくわは縦半分に切ってから薄切りにする。
② 鍋に1と調味料を入れて中火にかけ、汁がほとんどなくなるまで煮る。
③ 2が冷めたらオーブンシート4枚に等分にのせ、包んでポリ袋に入れて冷凍する。

 手順 

  • 一人分ずつオーブンシートにくるんで冷凍しておく。食べるタイミングで冷凍庫から取り出す。
  • ポリ袋から出し、シートに包んだまま電子レンジで1分ほど加熱。
  • 温めた中身はこんな感じ。あとはホカホカのごはん一膳分に混ぜるだけ!


 KEY ITEM  常備するのはこの3つ

・ オーブンシート

 

メーカーにより、クッキングシートやオーブンペーパーとも呼ばれ、薄茶色や乳白色など、いくつか種類があります。いずれも耐熱温度が250℃あればOK。冷凍にも強く、耐水性や耐油性にも優れていて、どんな料理を包むのにも適しています。1人分につき30cm角に切ったシー トを1枚用意しましょう。


・ 冷凍保存用のポリ袋

 

オーブンシートで包んだら、冷凍保存用ポリ袋に入れ、空気をなるべく入れないように口を閉じ、冷凍庫へ。冷凍保存用のポリ袋は、高密度なのでにおい移りを防ぎます。プラスチック袋よりコストをおさえられるところもメリットです。

・ ラベルシール

 

冷凍庫へ入れる前に、ラベルシールに料理名を書いてポリ袋に貼っておきましょう。作った日付や加熱方法(フライパンで焼くのか、レンジでチンをするのか)、加熱時間の目安など、温める人への情報も入れておくと、自分も家族も快適です。

 

一人分ずつクッキングシートに包み、1膳分のごはんと混ぜるカンタンレシピ。材料は4人分ですが、2倍3倍の量などで、たっぷり作っておけば、自分や家族のお弁当、急に小腹が空いた時の夜食、手抜き夕ごはんの1品と、いろいろなシーンで大活躍してくれます!

 

<新刊紹介>
『離れている家族に 冷凍お届けごはん』
講談社刊 ¥1404

​上田淳子さんが家族に喜ばれたメニューが満載のレシピ本が現在好評発売中。火を使わずに下ごしらえができる「生のまま包む冷凍おかず」、夕ごはんの残りで作る「わざわざ作らないお届けおかず」など、全78品を収録。どれも手軽なので、まずは本を参考にお試しを。あっという間に“いただきます”が聞こえてきます! 上記以外の混ぜごはんの素のレシピも掲載されています。


第一回「しょうが焼きで“お届けごはん”の魅力に迫る」はこちら>>
第二回「いつでもワカモーレで、おつまみの準備OK」はこちら>>
第三回「ピザトーストとキウイマリネのヨーグルトで満足な朝ごはん」はこちら>>

取材・文/田中理恵 撮影/川端里恵(編集部)