前回に続き、イタリア・フランチャコルタの注目のワイナリーをご紹介します。大草編集長も「これは買って帰りたい!」と”一目惚れ”ならぬ“一口惚れ”する逸品も続々。個性あふれる3軒をご案内します!
3. フランチャコルタの先駆者的な老舗
「Monte Rossa(モンテ・ロッサ)」
比較的新しいワイナリーが多いフランチャコルタ地方において、「モンテ・ロッサ」は1972年にパオロ・ラボッティ氏が創設した歴史ある醸造所のひとつです。
スパークリングワインに特化して
ブドウそのものの味を生かすことにこだわる
スティルワイン(非発泡性ワイン)は造っておらず、スパークリングワインだけに特化することで、畑の個性を生かした最上級のフランチャコルタを提供することを目指しているというモンテ・ロッサ。年間生産50万本のうち40万本がノン・ヴィンテージ(複数のヴィンテージのブドウをブレンドしたベースのスパークリング)を使用し、18ヵ月以上の熟成というフランチャコルタの規定よりも長く熟成させることで、複雑で深みのある味わいを生み出すことにこだわっています。
エレガントなパッケージは、プレゼントやお祝いの席にもぴったりですね。
◆モンテ・ロッサ
http://www.monterossa.com/
購入&お問い合わせ/モンテ物産株式会社 0120-348566
4. ピアニストが住む丘の麓から奏でられる繊細なハーモニー
「Ronco Calino(ロンコ・カリーノ)」
今回のツアーで訪れた中でもっとも小規模なワイナリーが「ロンコ・カリーノ」。著名なピアニスト、ベネデッティ・ミケランジェリが住んでいた家が立つ丘にワイン畑が広がっており、とってもフォトジェニック!
いつまでも飲んでいられる優しくエレガントなラインナップ
1996年創設のとても新しいワイナリー。使うブドウは自社畑産のシャルドネとピノ・ネロだけ。非常に軽いプレスで最初に出てくるフリーラン・ジュースのみを使うというこだわりぶり。第1回の記事でご紹介した、気圧が通常のスパークリングより低い「サテン」や、加糖していない「ナチュール」など、どれも繊細で優しい味わいです。
ロンコ・カリーノのフランチャコルタは、まだ日本での取り扱いが少ないそうなので、見つけたらぜひ!
◆ロンコ・カリーノ
http://www.roncocalino.it/
購入&お問い合わせ/エイマーケット 06-4708-6031
5. オーガニックな製法で世界中から人気を集める
「Barone Pizzini(バローネ・ピッツィーニ)」
バローネ・ピッツィーニはフランチャコルタ地方の中で最初に有機栽培の認証を受けたワイナリー。
「ビオだから美味しい」わけじゃない!こだわりの製法
日本でもビオワインを扱うレストランやショップが増えて、「これはビオっぽい」「ビオらしいね」って言ったり(小声ながら私もそんなこと言ったことがある!)しますが、「ブドウがビオかビオじゃないかは、味ではわからないんです」と宮嶋さん。味の違いは製法によるもの。「せっかくワインを飲むなら、身体にいいものを口にしたい」という思いを徹底的に実現しつつ、かつ最高級の味わいを生み出すための努力の賜物。飲む側からすると罪悪感がちょっと薄れるのも嬉しいですね。
バローネ・ピッツィーニは比較的日本でも広く流通しており、手に入るものも多いそう!
◆バローネ・ピッツィーニ
http://www.baronepizzini.it/
購入&お問い合わせ先/アルカン 03-3664-6591
気候の変化と戦うのではなく、自然の声をきく
今回訪れたワイナリーすべてで印象的だったのが「自然に耳を傾けて、自然の声を聞きながらよいワインを造ることを心掛けている」という話。訪問中、現地の方も「今年は異常な暑さだ」というくらい高温の日が続いていました。世界的な温暖化の影響なのか、恵まれた土地であるフランチャコルタ地方も気候激変を免れていません。そんな環境変化に対応しながらも、昔ながらの伝統的な製法は守りつつ、美味しいワインを真摯に造り続ける姿勢に感動した私たちでした。そして、この土地で会う人会う人みんな明るくオープンでチャーミング!
フランチャコルタやミラノから送迎付きのワイナリーツアーなども出ているそうなので、ワイン好きの方はぜひ人生のディスティニーのひとつに!
現地のワイナリー情報は下記のページをご参照ください。(各ワイナリーの見学ツアー情報なども掲載されています)
http://www.franciacorta.net/
次回は、編集長のダイアリーでも少しご紹介したとても美しい五つ星ホテル「L’ALBERETA(ラルベレータ)」の全貌をご紹介します。
そして、とはいえイタリアまでは遠くてなかなかいけないよ~というみなさま(私たちも!)のための、日本でフランチャコルタを楽しめるレストランをご紹介したいと思います。
①「イタリアの極上スパークリング「フランチャコルタ」の魅力に迫る」はコチラ>>
②「フランチャコルタを味わうなら!注目のワイナリー5選(前編)」はコチラ>>
③「フランチャコルタを味わうなら!注目のワイナリー5選(後編)」はコチラ>>
④「北イタリアの五つ星ホテルで心と身体もトリートメント!」はコチラ>>
⑤「日本でフランチャコルタを楽しむレストラン」はコチラ>>
協力/フランチャコルタ協会
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