競争の激しいコスパブランドは、年々質も上がり、デザイン性も高くなっていますが、ブランドごとに得意不得意もあるもの。「大人世代には、買ってはいけないプチプラアイテムがあるんです」とスタイリストの小山田早織さん。「今日買えて、明日すぐできるリアルなコーディネイト」を発信し続け小山田さんにその極意を教えてもらいました。

すぐに飛びついていはいけないプチプラアイテム①
クロップドパンツ

 

年齢・体型を問わず、多くの人がはけるように作られているので、ゆるめシルエットになっています。特にヒップ~太ももにかけてのシルエットがもたついたものが多いので、「これならいいかも!」というパンツを見つけたときも、体型が悪く見えないか、後ろ姿をしっかりチェックしましょう。


すぐに飛びついてはいけないプチプラアイテム②
パンプス

 

自分の体を支える靴のはき心地は、健康をも左右するもの。大量生産が基本のコスパブランドでは、多くの人がはける木型で作っています。靴専門のブランドで試着して自分の足に合う木型を探したり、ぴったりフィットするよう中敷で調整してもらったりと、こだわって選んだほうがいいアイテムです。


すぐに飛びついてはいけないプチプラアイテム③
合皮の大きめバッグ

 

流行デザインのミニバッグは、トレンド感を出すためにコスパブランドをチェックするのはOK。ただし、合皮で大きめサイズのバッグは、縫製や素材の良し悪しが顕著に表れます。レザーの風合いやフォルムに安っぽさが出てしまいやすいので、本革のバッグの質感との差をしっかり見極めましょう。

買ってはいけないプチプラ服④
華奢アクセ

 

ウッドビーズを使ったり、フリンジを使ったりしたような大きめアクセは流行デザインを楽しめる、というメリットがあるので、コスパブランドで探すのも手。ただし、華奢アクセは全体が地金部分でできているので安っぽさが全面に出てしまいやすいもの。アクセントにするつもりが、コーデ全体がチープに見える危険性があるので、吟味が必要です。


「安さを理由に買って失敗した……」、そんな経験がある方は、まず紹介した4つのアイテムを選んでないかチェックしてみて!

 

新刊紹介>
『身の丈に合った服で美人になる』
小山田早織 著

「流行遅れになった高価な服より、コスパブランドでトレンドを取り入れる方がおしゃれ」との持論を展開する、スタイリスト小山田早織さん。ただし、お金はかけずとも、きれいに着こなすことが絶対条件。近年の“楽ちん・簡単”ブームとは一線を画す、おしゃれのスパルタレッスンです。

 
次回は9月24日に「永遠の定番“ボーダートップス”。買うなら、ユニクロ? それとも無印良品?」をご紹介します。

「コスパブランドで高見えする配色ルール3」はコチラ>>

PROFILE 小山田 早織(おやまだ・さおり)

ファッション誌『with』『GISELe』などで活躍する注目のスタイリスト。TV「ヒルナンデス!」では分かりやすい説明とリアルなスタイリングが人気となる。現在、花王「エマール」のCMに本人出演中。この春、ディレクターを務めるブランド「TOKYO STYLIST THE ONE EDITION」を立ち上げた。Instagramのフォロワーは5.8万人。

文/成田玲菜(書籍担当編集)