おととしはじめて“お仕立て”したゆかたを着て、東京クルーズへ行ってまいりました。帯は? 髪型は? 小物はどうする? 集まった先輩たちのゆかたの着こなしとともにご報告します。

「はじめてのゆかた選びとお仕立て」レポートはこちら>>

前回の「ゆかたで東京クルーズ」のレポートはこちら>>

ゆかたは、日本橋・竺仙さんで悩みに悩んで選んだ「菊に小花」の琉球の紅型(びんがた)調の柄。お洋服やインテリアではネイビーが大好きなのに、ゆかただと濃紺は顔が沈んでしまい、迫力と色気が足らず……。服の好みと似合うゆかたの柄ってまた違うんですね。

今回のクルーズに帯だけでも新調したいと思っていたのですが、買いに行く時間がなく断念。ゆかたに合わせて最初に買った帯は、ブルーとピンクのリバーシブルだったので、今回はピンクを表にしてみました。

前回は同じ帯のブルー側を表にしていました。帯締めの色に合わせてクリームイエローのぞうりを購入。
正直に告白しますと、今年も自分で着たんじゃありません(汗)。この日に向けてYouTubeで動画検索して、自主練してみましたが、自信がなく、、、近所の美容室で着付けてもらいました。着付けてくれた方が、リバーシブル&グラデーションの帯に創作意欲が沸いたそうで、2色を見せるべく蝶結びをアレンジしてくれました。
髪は、後ろに向かってタイトに、ジェルで撫でつけてウェットに仕上げてもらいました。ショートでもちょっとしたアレンジでいつもと違ってうれしいですね。
前回は前髪だけ編み込みに>>

着付師の方曰く、今年は猛暑でゆかたを着る人が例年より少ないんだそう。「プラスティックの帯板やアクリルのバンドなど、化繊を重ねると汗の逃げ場がないけれど、絹や麻、木綿など天然100%の素材なら重ねても通気がよく、涼しいものですよ。首や肩の日焼けよけにもなりますし」と言われて、なるほど着物って良くできてるなあと思いました。

日本橋から出る「エドベンチャー」で東京湾クルージング。1クルーザー貸し切り10名まで、持ち込みOK。人数やドリンクメニューによって値段が異なりますのでこちらでチェックを。私たちは8名参加でザクザク持ち込みました。
夕暮れどきのマジックアワーから日の暮れる時間まで、この日は図らずも日程変更になった墨田川花火も見れちゃいました。なんて幸運。たまにはそんな神様に許して頂いた大人だけの夏遊び(笑)。

クルーズに同乗した”ゆかた先輩”たちの着こなしもご紹介します。

  • この会の発起人、ミモレでもゆかたの短期連載を公開中の秋月洋子先生の『大人のゆかたスタイルブック』の編集担当・山本忍さん。カモメが飛んだ~~~♪と歌いたくなっちゃうカモメ柄のゆかたにエンジの渋い帯がキリリと。
  • 「祖母から譲ってもらった帯。締めたところにちょうど大きな染みがあったので、金粉を散らして目立たなくした」という素敵エピソードいただきました。器の金継ぎのように、そんな粋な長く使う技があるんですね。
  • 紺地に絞りの白、ところどころ黄色。次はこんなゆかたが欲しい(似合うようになりたい)とバタが1番思ったゆかたです。帯もモダンでさわやか♡
  • ゆかたといえばブルー系が多い中、夜のそぞろ歩きにはえるピンク。帯はシックな締め色で。大人数の集まりは、並んだときのバランスや華やぎも考えると楽しいなあと思った次第です。
  • 竺仙さんで、私も最後まで悩んだブルーに白の「万寿菊」。私が着ると寝間着みたいになってしまうと見送ったのですが、黄色い帯とむずび方で華やかに仕上げる手があったかと!
  • 夜道にはえるのは白地のゆかた。ラフに結んだ髪とラベンダーの帯で軽やかに。たっぱ(身長)のある松崎先輩。ゆかたって今でいうところのオフショルダー(肩の位置が少し落ちたところにある)で、襟を立てて軽く後ろに抜いて、かごバッグと合わせて……て、大人の女の余裕の洒落感がつまってるんだなあと思いました。

次こそは、帯を、帯締めを、帯とぞうりを、帯留めとバッグの色を、ゆかたの柄とてぬぐいを合わせて……など無限の楽しみ(買い物欲)が沸いてくる! 若い子とは違う大人の奥深い楽しみの扉が開いてしまいますねえ。

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